中国茶/中国茶関連情報

『茶仏-お茶と寺廟のある風景』

茶と仏教は切り離せない関係にあります。その茶と仏教に焦点をあて、様々な国を歩いたエッセイ『茶仏』は、お茶に興味のある方に是非読んでいただきたい本なのです。

執筆者:平田 公一

茶と仏教の関係


『茶仏』

中国茶の歴史を振り返ったとき、中国各地のみならず日本、韓国等への「茶の伝播」と「仏教」は切っても切り離せない関係にあります。

そしてお茶と仏教の関係は、様々な伝説をも生み、様々なお茶をも生み出してきたのです。

たとえば日本。最澄や空海、そして栄西が僧侶として中国から持ち帰ったお茶が日本に独自の文化として根付き、さらに明恵、隠元がさらにそれを広げました。

つい十数年前まで韓国にはゆず茶やコーン茶などの伝統茶しかないなどといわれていましたが、そもそも、儒教が広がる前には、ちゃんとした仏教文化とともに茶は存在していました。


安徽省の茶史跡

そして、中国の周辺諸国も、何らかの形で仏教とお茶がセットで導入されたのは珍しいことではありません。

そんなお茶と仏教の関わりベースに、中国、ミャンマー、キルギス、ウズベキスタン、トルクメニスタン、イラン、トルコなど、30あまりの地域を歩いた旅の紀行エッセイが昨年の暮れに出版されました。『茶仏』と題された本です。

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