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有本香さんの『茶葉料理76』(2ページ目)

中国茶の書籍などでおなじみの有本香さんが茶葉料理の本を出されました。早速その内容などをお聞きしてきました。

執筆者:平田 公一


茶葉料理76のレシピ

今回の本の内容は、ずばり茶葉を使った料理、スイーツのレシピ集。いままでにも、茶葉料理の本は何冊か出されていましたが、手軽に家庭でできるレシピがこれだけ並んだ茶葉料理の本は、初めてではないかと思います。

「小さなものも含めてですが、76あります。おまけに簡単です。」と有本さん。

「わが家で作っていた料理メニューを本にしたというものです。専門家の料理ではないからこそ、どなたでも作りやすいレシピにはなっていると思います(笑)。」。

たしかに、中をめくっていくと、和から中華まで、手軽にしかもおいしそうに作れる料理があれこれと掲載されています。

お茶請けから豪華な中華料理まで


前菜・サラダ・小鉢煮物から、スープ・煮込みもの、ごはん・お米料理、主菜の一品・肉・豆腐・魚介、箸やすめ、デザートまで、幅広く手軽に作れてしまうレシピがこれでもかと並んでいました。

しかもどれも美しい写真付き。出来上がりがきちんと想像できるレシピは、とてもありがたいものです。

茶葉はスパイスのようなもの

たしかに有本さんの中には茶粥というバックボーンがあったのだと思うのですが、なぜ、茶好きになった後に茶葉料理のレシピをあれこれ考えるようになったのか、とても不思議でした。

この回答は、この本の中にきちんと書かれています。

有本さんが茶葉料理を考え始めたのは、ミャンマーでであった「ラペソー」という茶葉の漬物。古くからミャンマーでは茶葉をたるに漬け込んで、ナッツや干し肉のそぼろなどと一緒に食べる習慣がありました。このラペソーにであったから、茶葉料理がとても身近に感じられたのだとか。

「要するに、茶葉を食べちゃえばいいんですよ。そんな簡単な事に気づいたのです。」

「茶葉は風味付けにもなるし、食感も料理を邪魔しない。それに、カテキンは体にもいいし、なんだかものすごく優等生な食材だなあと。普段使っているスパイスと同じですよね。」

なるほど、身近に茶葉や茶殻があって、それがこんなに魅力的な食材なら、使わない手はないわけですね。

茶葉料理のきっかけエピソードも


「レシピは88あったんです。」

「だから、本当は、88でいこうとしていたのですが、造本の関係もあり、出版社の担当と話し合い、レシピを12減らしました。」。ちょっと残念そうな顔で付け加える有本さん。

ぜひとも、残りの12のレシピをこそっと教わりたいものです。



 『こころとカラダにおいしい茶葉料理76』

 著者:有本香
 出版:インフォレスト
 価格:1365円(税込み)
 ISBN-13: 978-4898146965
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