安吉の茶

安吉県はここです!
中国まるごと百科事典より)
安吉は、『茶経』を表した陸羽が庵を結んだ地、湖州市に位置します。湖州は浙江省の北側で、東は上海、南は杭州、西は天目山、そして北は太湖に面している地域で、その北西部に位置する安吉県は、天目山の北山麓に広がっています。

安吉県は竹の産地であることから、干した竹の子、竹の工芸品、釣竿などの名産品などが有名です。

この安吉県はまた古くからの茶産地です。茶畑は高山の深い谷に位置して、朝晩雲霧が充満し昼夜の温度差が大きいため、茶の育成には適した場所だと認識されていました。

陸羽の『茶経』八之出(茶の産地)に「生安吉・武康二縣山谷。興金州梁州同。」と記載されているように、唐代には、すでにこの地域に茶は産することが解っています。

この地域のお茶は、「興金州梁州同。」とされており、金州(陜西省安康市)と梁州(陜西省漢中市南鄭県)の茶は陸羽には「又下(下の下)」と評されいるので、残念ながら陸羽にはあまり評価はされていなかったようです。

ちなみに、この時代のこの地域のお茶としては、湖州呉興郡の「紫筍茶(しじゅんちゃ)」が有名で、四川省蒙頂山の茶とならぶ二大茶であったといわれています。

浙江省安吉県で作られる茶に「安吉白片」と「安吉白茶」があります。どちらも渓龍郷などを中心に作られるお茶ですが、最近では安吉白茶の方が日本では知名度が高いため、一部でこのお茶は同じお茶だというような話も聞こえてきます。

安吉白片と安吉白茶。一字違いのこのお茶は、果たして同じお茶なのでしょうか?その謎を追ってみましょう。