プーアル茶を淹れるかめきちさん
去る5月5日、神奈川県横須賀にある『江南飯店』で、ビンテージのプーアル茶を楽しむ茶会が開催された。

普段プーアル茶は、なかなか美味しいと思えるものに出会えなかったり、年代モノは高くて手が出なかったりするので、「本当に美味しい」と思えるプーアル茶に出会う機会に恵まれず、プーアル茶がおいしいと思っている人は意外と少ないのではないだろうか。

今回の「ビンテージプーアル茶会」は、横浜方面でお茶仲間を様々なお茶会を主催する横浜中国茶愛好会の茶ぼけの中村さんが、お茶仲間で『江南飯店』オーナーの高橋さんと相談して企画したもの。

四国にあるバンブー茶館館主のかめきちさんが、長年香港のプーアル茶に詳しい茶人と懇意にする中で購入し、「乾倉」と呼ばれるきちんと管理された倉庫に寝かせているものを今回持ち帰ったのを機会に開催された。

茶会の茶譜

7542 緑印
以前からかめきちさんは、自分で歩き回って入手した鳳凰単叢や安渓鉄観音を「こんなにすばらしいお茶があることを多くの人にしってもらいたい」と、東京や大阪の茶館でお茶会を開催してきた。

今回のプーアル茶の茶会に関しても、プーアル茶を飲んだ人の感想が「飲みやすい」とか「何々の香りがする」というようものばかりで、「美味しい!」というものがひとつも無かったから是非、みんなにビンテージのプーアル茶が美味しいものだということを知ってもらいたいと思い、中村さんの誘いに乗った。

そのかめきちさんが今回の茶会に持参してくれたプーアル茶は、1960年代以降の散茶(さんちゃ)、磚茶(せんちゃ)、餅茶(へいちゃ)、沱茶(とうちゃ)などで、個人ではなかなか購入できない価格帯のお茶ばかり。

午後1時からはじまり午後5時までの4時間で飲んだお茶は以下のとおり。


  • 棗香茶磚(60年~70年) 雲南茶葉分公司
    なつめの香りのするプーアル茶。ブロック状に固められているお茶で、3煎茶目から本来の味をガツンと発揮するお茶。
  • 7542 黄印(80年代・餅茶)
    円盤状の餅茶の包み紙に、黄色い字体で「茶」の文字がスタンプされている。まろやかな味わいが特徴。
  • 7542 緑印(70年代中葉・餅茶) [孟力]海茶厰
    濃厚で深みのあるおいしいプーアル茶。緑色の「茶」の文字がスタンプされてる。
  • 野生生茶(80年代・散茶)
    いわゆる固められていないばらのお茶。雲南省の野生の茶樹から作られた茶。茎が多い。
  • 老散茶(60年代・散茶) [孟力]海茶厰
    しっとりとした味わいのお茶。このようなお茶がちゃんと残っているところがとても驚きである。
  • 7582(8582に変更されたもの・餅茶) [孟力]海茶厰
    南天公司が全て買い取って7582を8582に番号を変更したお茶。
  • ミニ沱茶(90年代) 雲南茶葉分公司
    ミニ沱茶は屑の茶を集めて作られたいといわれるものだが、90年代初期(91か92)に初めて作られたオリジナル。非常にまろやかで美味しい。
ちなみに「7542」という番号は、最初の「75」は75年に作られるようになったいわゆる型番のようなもの。4は1級から10級までの茶葉の配合を示し、最後の2は作った会社を示している。