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茶館ですから、当然お茶を飲むことになるわけで、それが目的ですから、一番気になる茶譜(メニュー)を早速開いてみると、そこには丁寧に説明の書かれた台湾茶がずらりと並んでいます。阿里山烏龍茶、梨山烏龍茶、文山包種茶、白毫烏龍茶、金萓茶、翠玉。さらに、桃園の有名な茶師林文経老師の手になるハウスティー「千年烏龍」などもありました。
坪林地区で丁寧に作られた白毫烏龍は甘味があって、香りも立つお茶。でも、お店の人が言うには、林文経老師の桃園で作られた白毫烏龍が絶品なんだとか。お茶会では飲むことが出きるようですが、量が少ないので喫茶では飲めないようでした。
千年烏龍は桃園の茶畑で摘まれた青心烏龍種を半球型包種茶に仕上げたもの。この春フーデックスで林文経老師の息子さんにお会いしましたが、彼にサンプルで頂いたものとほぼ同じ味と香りがしました。青みのある好ましい味わいの烏龍茶です。
チーズケーキはベイクドタイプでどっしりしているので、白毫烏龍とはとても相性が良いようです。シフォンケーキもしっとりとした仕上がり。これはなかなかおいしい。そのほかに瓜子やドライフルーツなどもいろいろと並んでいます。どれにしようか、きっと迷うはず。
![]() ![]() ![]() ![]() もともと、オーナー千年宝月さんのご主人劉決晃氏は、「中国茶で美しくなる」という本をお書きになったことがある中国茶フリーク。長年目黒で「劉府茶亭」というお茶の会を主宰されてきました。3年前から白金台に移り千年茶館と名前を変え、サロンワークスを行ってきたそうですが、もっと多くの人にお茶を愉しんでもらえたらということで、現在の場所に茶館を建てたのだそうです。 タイの骨董屋さんで出会った「茶神」。それが庭に鎮座する仏像。風水によるしつらえは、恋愛成就に効果があるのだとか。
とにかく贅沢な空間をゆったりと取った、そしてお店の中の時間がゆったりと流れていくような錯覚に陥る素敵な茶館、それが千年茶館。しばし浮世を忘れて、台湾茶の甘やかな香りと清楚な味わいに酔いしれるのもよいかもしれません。
喫茶は900円より(茶請付)
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