中国茶の淹れ方、どうしてもうまく行かないという話を聞くことがあります。ちょっとしたポイントと慣れの問題で、お茶は本当においしく淹れることが出来るのです。そこで、今回から、なんかいかに分けてお茶の淹れ方を考えてみることにしましょう。

今回は、本当に手軽で、実は案外優れ物のティーバッグ。ペットボトルと同じで、ティバッグなんて!何てこといわずに、マズは試してみてください。

専用の茶器も持ってないし正式な淹れ方も知らない、もっと気楽に飲めるお茶が飲みたい!という方に是非おすすめなのが、ティーバッグです。ティーバッグの良いところは、本当に手軽にお茶を淹れて飲めるところ。もちろん、本格的に淹れたお茶と比べると、劣るところは在るのですが、最近ではいろんな工夫がされているので、「ティーバッグ」とはいえ侮れないものも増えてきました。それに、香港や大陸へ行ったときに、ちょこっとしたおみやげ物としてもお勧めですね。

■ 中国茶のティーバッグの歴史
そもそもティーバッグは、1896年に英国のAスミス氏が、茶葉をガーゼに包んで糸で縛ったものを作り特許を取ったのが始まりだといわれています。その後、1908年に米国の茶商サリバン氏がガーゼの小袋に茶葉を詰めて売り出し、商品としての実用的なティーバッグが誕生しました。その丸い形から「ティーボール」や「ティーエッグ」などとよばれたこのような形は、いまだにマリアージュフレールのティーバッグに見ることができますね。しかし、残念ながら茶葉を重視する英国では、ティーバッグはほとんどはやりませんでした。

現在のような形になったのは、今から約50年前の1958年、独国で「コンスタンタ」という名前のティーバッグの自動包装機械(左画像が製造機です。)が開発されたことによるそうです。日本ではリプトンが1961年にはじめてティーバッグ製造機を輸入しティーバッグの生産が始まったそうですが、中国茶のティーバッグ生産も、やはりヨーロッパでキームンなどの中国紅茶がティーバッグとして生産された後、香港などで烏龍茶のティーバッグ生産が始まったのでしょう。やはり便利、衛生的、実用的で、配水管の詰りを予防したり、茶かすを始末する手間が省けるなどのメリットが受けて、消費を伸ばしていくことになりました。

■ ティーバッグの茶葉
ティーバッグに使われる茶葉は、通常、クラッシュした砕茶や茶葉の尖端部分の「茶角」といわれる部分を利用されます。したがって、比較的中レベルの茶葉が使われることが多いのです。香港などで売られている烏龍茶やプーアール茶のティーバッグの中身を分解してみると、その多くがやはり裁断された茶葉であることが多いですね。これは、紅茶の場合は「ジャンピング」が必要だといわれ、ポットの中で湯と茶葉が対流しつつ抽出されるポット式に比べて、ティーバッグは限られた狭い空間でしか湯によって茶葉が対流しないため、お茶本来の旨みを引き出すためには、このような方法を取らざるを得なかったのです。ですから、お茶を淹れるときにも茶葉が細かく砕かれていることを念頭において湯を注いでやると、おいしい烏龍茶が出来あがります。

なお、最近では、この限界を克服するものが現れています。リプトンなどが採用している「テトラパック」のような三角錐の形状のティーバッグです。これを利用すると、茶葉の広がる余裕があり、対流もしやすくなります。台湾の烏龍茶のようにきつく揉捻されているようなお茶には、とても効果的ですね。このように茶葉そのものを茶壺を使って淹れるのと同じように抽出できるティーバッグは、どこに携帯してもかなりおいしいお茶が楽しめるので、お勧めです。



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