安渓鉄観音の産地

秋になると、やはり飲みたくなるのは安渓鉄観音の秋茶です。「春は香り、秋は味」といわれるように、その味わいは落ち着いた深みのあるもの。今回のおすすめのお茶はこの安渓鉄観音を取り上げてみました。

ご存知のとおり、安渓の鉄観音は福建省南部の銘茶です。鉄観音という茶樹の品種で作られ、引き締まったくるりと丸まった茶葉で、口に含むと花のような甘みと程よいコクのある味わいが広がります。

安渓県は、福建省の南部の内陸に位置し、西坪(シーピン)鎮という国営の工場がある村を中心として栄えた茶作りの農村です。

安渓鉄観音は、この安渓の西坪、祥華(シャンホワ)、大平(ターピン)などの村の緩やかに幾重にも連なる丘の段段畑で作られる青茶なのです。

このあたりは、茶畑の中に家が在るという言い方がピッタリの村で、西坪鎮だけでも茶園面積3200ヘクタール、年間茶産量8000トン、安渓県農業総生産額の85%を占めているそうです。ちなみに、2002年9月9日には安渓県西坪鎮が「鉄観音発祥地」と認定されたのだとか。