花粉症によるアレルギー反応を抑制する効果があるとして、話題の「甜茶(テンチャ)」。実際に効果があるのでしょうか?その実態に迫ってみました。 ♪

甜茶(てんちゃ)の生える
桂林の山奥深くの森林
花粉症の季節が始まりました。くしゃみ鼻水、目のかゆみ・・。本当にこの季節は鬱陶しいですね。(私もとうとう去年から仲間入りです・・・。(^^;))

そもそも花粉症は、花粉が体に進入することによるアレルギー反応です。例えば花粉などの抗原が体の中に入ると、その働きを抑制するために「抗体」と呼ばれる免疫物質が抗原と結合します。

すると、「ヒスタミン」などの化学物質が放出され、これがくしゃみや鼻水といったアレルギー症状を引き起こすのです。ひょんな事から私が花粉症であることを話したら、「いいものあるよ」と教えてくれたのは、久順茶行の安蒜さん。台湾の老舗茶問屋の日本法人を運営している彼女が教えてくれたのが、中国の茶外の茶(カメリアシネンシスではない植物の葉等で作られる民間飲料)である甜茶(テンチャ)でした。

甜茶の畑

甜茶ってなに?

甜茶とは、甜の字が表しているように、「甜=甘い」という意味で、ほのかな甘さのあるお茶の総称です。中国の古い薬学書にも登場する健康茶で、また、中国では古くから旧正月に一年の幸福を願って飲むというおめでたい茶でもあるのだとか。

甜茶といっても様々で、いま中国で飲まれている甜茶は、4種類。ユキノシタ科の臘蓮繍球(ロウレンシュウキュウ)、アカネ科の牛白藤(ギュウハクトウ)、ブナ科の多穂柯(タスイカ)、そしてバラ科キイチゴ属の「甜葉懸鈎子(てんようけんこうし)」などをそれぞれ原料にしたものです。

これが甜茶の葉
安蒜さんが教えてくれた花粉症に効果のある甜茶は、これらのうち、バラ科の「甜葉懸鈎子(てんようけんこうし、学名:Rubus suavissimus S.Lee)」を原料としたものだけだとか。甜葉懸鈎子は広西省壮族自治区桂林の奥地(標高500-1300m)の山林周辺や低木の茂みに自生している落葉低木。この葉を使ってお茶が作られるのです。

この地域は、瑶(ヤオ)族と呼ばれる古くから茶に関係しているといわれる小数民族がいる地域で、彼らの間で甜茶は古くから嗜好飲料として愛飲されてきたそうです。この飲料は、解熱薬、糖尿症、高血圧の生薬、食欲増進、去痰、咳止め、解熱などに効果があることから「開胃茶」とも呼ばれ、健康茶としても親しまれきました。

甜茶の成分

甜茶には、タンニンの一種である「甜茶ポリフェノール(GOD型ポリフェノール)」、各種アミノ酸、カリウム、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、鉄等のミネラルなど、多種類の成分が含まれています。さらに、甘味成分ステビアと似た「甜茶糖(ルブソシド)」というカロリーの少ない天然の甘味成分が含まれています。

実は、甜茶の効能の研究が始まったのは、この砂糖の100倍以上も甘いのにカロリーが極めて体に吸収されにくい甜茶糖(ルブソシド)をどうにか取り出して活用できないかということころからスタートしたのだとか。

(画像提供:安蒜さん)