紅茶/紅茶関連情報

スリランカ紅茶特集(2)(2ページ目)

スリランカ紅茶産地の個性的な魅力と最近のセイロンティーについてご紹介します。

桑原 珠玉

執筆者:桑原 珠玉

紅茶ガイド

最近のセイロンティーと日本でのセイロンティー


ティーバッグの生産を始めた最初の紅茶生産国であるスリランカ。年間2万トン以上のティーバッグを輸出しており紅茶総輸出量の7%になります。約100万キロが日本に輸出されています。
近年の健康志向の高まりからスリランカでも中国式の製造方法で緑茶が生産されています。スリランカの緑茶はカテキン含有量が多いのが特徴です。緑茶の約半分はロシアへ輸出されています。
2007年に3500トンの緑茶を輸出。20年前は緑茶の生産はほどんどなかったのが、昨年はすべてのお茶生産量の1.5%が緑茶でした。

また、スリランカではフルーツやスパイステイストの約150種類を超えるフレーバードティーを作っています。インスタントティーは1960年代に製造を始め、アメリカやヨーロッパなどにも輸出していますが、一番多くは日本へ輸出しています。オーガニックティーの栽培は1980年代中ごろから盛んになり、現在は2000トンが生産され、大半は日本、ドイツを始めとするヨーロッパ諸国、オーストラリア、アメリカへ輸出しています。

スリランカは約130カ国にお茶を輸出しています。2007年度のスリランカからの茶輸出量は第1位がロシアで48700トン。これは50.5%を占めます。2位以降はアラブ首長国連邦、イラン、シリア、トルコと続き、6位に日本となっています。

日本には昨年度(2007年)10500トンの輸出を記録しており、日本での市場の約65%を占めているそうです。「紅茶を一日3杯飲んだら2杯分はセイロンティーですよ」と参事官がお話しされたのも納得です。

■協力・写真提供
スリランカ大使館のハシタ ディ アルウィス公使参事官
スリランカ大使館

~スリランカ大使館より~
今年はローグロウンにサバラガムワという地域が加わります。詳細は今後のセミナーなどによりご紹介します。

スリランカ紅茶特集(1)
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