紅茶/紅茶レシピ

キャロラインさんのティークラス(2ページ目)

西麻布にあるカフェ、「ノッティング・ヒル」でキャロラインさんのお菓子・紅茶講座が開かれました。講座の様子、レシピ、カフェ情報など盛りだくさんでお届けします。

桑原 珠玉

執筆者:桑原 珠玉

紅茶ガイド

4.用意した2つの型に等分して入れ、160~180℃に余熱したオーブンで25~30分かけて焼く。(「バターがたっぷり入っているので伸ばさなくても生地が広がりますが、型に入れたらナイフで伸ばしてやるほうがいいですよ。また、オーブンは各家庭でことなるので、自宅の焼き加減によって調整してください。」)

5.2~3分おいて型から出し、底に敷いたシートを気をつけてはがし、金網などの上に逆さにのせて冷ます。(「こうしているうちに、中央が膨らんだスポンジが水平に調整されてきます。」)

6.下になるスポンジの上にラズベリージャムを塗り、もう一枚のスポンジを重ねる。粉砂糖をふって仕上げる。


作業の工程ごとに、決め細やかなアドバイスがちりばめられています。ほんのちょっとしたことが仕上がりに出てくるのですね。見た目でのごまかしが効かない、味が勝負のシンプルな英国菓子。だからこそ、こういった細かな作業が生きてきます。

風味の異なる3種の紅茶と、焼きあがったばかりのスコーンとヴィクトリア・サンドイッチでティーパーティー。
続いてキャロラインさんのスコーン作り。「スコーンは本当にたくさんの種類があるんですよ。でも大きく分けると3つの違いがあります。レシピの違い、小麦粉の質が違います。そして膨らし粉の違い。イギリスではベーキングパウダーだけでなくベーキング・ソーダやクリーム・オブ・ターターなども使われます。」
キャロラインさんは使用する小麦粉には特にこだわります。「日本の小麦粉はイギリスの小麦粉と違う。」グルテン量などを調べてスコーンにちょうどよい粉を用意していました。キャロラインさん流のスコーン作りにも細かな指導でいっぱいです。

2つの英国の代表的スイーツを作り終え、スコーンを焼いている間に、代表的な紅茶についての説明、紅茶産地の話などが始まりました。そして、ダージリン、アッサム、アールグレイを実際に試飲。最後は焼きあがったヴィクトリア・サンドイッチ、スコーンと紅茶を囲んでの楽しいティータイム。キャロラインさんは仕事でたびたび日本に来られているそうで、今年12月にはまたティークラスを開く予定だと話してくれました。

伝統的英国菓子をモダンテイストに仕上げたスイーツが並ぶ


店内でいただけるスペースもあります。マークさんは、お店でのスイーツや紅茶講座を開くことを検討したり、オリジナル紅茶も作りたいと意欲的です。
ティークラスが開かれた「ノッティング・ヒル 」カフェでは、オーナーのマーク・サンダースさんと奥様がこだわりぬいた素材をつかって作る英国菓子がいただけます。スコーンは外側がサクサク、内側が程よい弾力。どんな小麦粉をつかっているか、どんな配合にしているかは秘密だそうです。卵は使われていないようですが、砂糖は入っているかどうか微妙な具合に。

スコーン 250円。大きい菊型で抜かれたスコーンはボリュームがあります。
スコーン以外にも、イングリッシュマフィン、キャロットケーキ、ブラウニー、各種パイなど、魅力的な菓子が並びます。まだプレオープン中(正式オープンは10月15日)にもかかわらず、ご近所のマダムや、知人から話を聞いてわざわざ来られたマダムなどの姿もありました。これがイギリスらしいスコーンであると自信をもっていわれるサンダースさんのスコーンを試してみたい方はノッティング・ヒルへ。日赤医療センターと東京女学館をはさむ通りから延びる日赤通り商栄会にあります。

■撮影協力:Ms Caroline Humphryes
Notting Hill Cakes & Cafe
所在地:東京都港区西麻布4-18-20
Tel:03-5464-3788
Open:10:00~20:00
日曜休(祝日も休業の場合あり)
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※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。

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