Morning
カラダがしゃきっとしない朝に、English Breakfastの力を借りて目覚め
アッサム、スリランカ、ケニアのブレンド。これはCTCとホールリーフの異なるサイズの茶葉がブレンドされています。通常なら浸出時間も異なるところですが、意識を確かめながら、目を凝らして茶葉を見ます。何分浸出させればよいかといえば、強い香りのライトな味わいを求めるなら3分、軽やかな香りの濃い味わいを求めるなら5分と説明があります。では、5分間待ち、入れてみましょう。その間に「English Breakfast」の話をご紹介。
■「English Breakfast」の話
Newby English Breakfast の缶には「English Breakfast」の由来について紹介されています。エディンバラにて1世紀以上も前のことスコットランド人のティーマスターが作ったブレンドに起源があるらしい。最初は単に「Breakfast Tea」と呼ばれていたのだが、バルモラル城に滞在していたヴィクトリア女王がそれを気に入ってロンドンに持ち帰ったことで有名になりました。イングランドのティーショップはそれを「English Breakfast Tea」として売り始めたことに始まり今日に至るらしい。
Balmoral Castleはヴィクトリア女王お気に入りの夏の居城であり、現在も王室に所有されています。この城を購入したのはなんとそのヴィクトリア女王であり、1848年のことだそうですから、上記の説明をそのまま受け入れるとすれば19世紀後半に「English Breakfast」が出来たということですね。
さて、紅茶が冷めてしまう前に目覚めの一杯。5分の蒸らしだとCTCの細かい茶葉からの渋みがより強くなっているようだけど、ミルクを入れると渋みが包み込まれてコクを感じます。カラダにすっきり紅茶が入って、今日もまた元気に活動できそうです。
Mid-Morning
午前の仕事疲れに一息。香りでさらに癒されるアールグレイで。
乾燥茶葉からは鼻を近づけなくてもアールグレイの香りが伝わってきます。ベルガモットの香りは他のアールグレイより強い。ベルガモット以外の刺激的な香りも入っているのでしょうか、エキゾチックな印象を受けます。説明に従って香りを求めるなら3分の浸出でいただこう。
After Lunch
昼食の後、スーっとさわやかな気分にさせる紅茶
シルバーチップもちらほら見えるダージリン。とてもさわやかな香りが際立ち、これからの午後の充実した時間を過ごせそうです。茶殻を見れば、カットを逃れた、よっただけのリーフが見つかりました。また、ダージリンのプレミア缶はファーストフラッシュにある若いフレッシュな香りが強調され、さらにすっきりしています。
Afternoon Tea
いつもとは違う紅茶を飲みたくなるときに
Premier Assam
普段のアッサムの印象を崩す味わい。統一された深い赤茶色の茶葉には黄金色のチップも混じっています。5分の蒸らしを終えてカップに注ぐと香り高い甘い香り。4月から3、4ヶ月の生産に最も適した時期に摘まれた上質の茶葉が用いられます。ミルクを入れないで香りを堪能できるアッサムです。
After Dinner
本日、一日の締めくくりには癖あり紅茶
Lapsang Souchong(ラプサン スーチョン)
癖ありの素は松を燻した香り。絶対に受け付けないという人もいれば、お気に入りという人もいる。イギリスでは固定的に好まれており、ある有名紅茶会社のトップもお気に入りというお話を伺ったことがあります。
カップに注ぎいれるときにはこのスモーキーな香りが一気に立ち込めてきます。香りが圧倒的に優勢な中、舌の感覚に集中してみると、渋みはきつくはなくあっさりといただけます。
Newby 紅茶は硬水に合わせて茶葉の使用量の説明がされているのですが、日本の軟水で入れるにはかなり少量で美味しく紅茶が入れられます。
■関連リンク:Newby Teas Ltd.
■関連記事:イギリスからの新しい風 日本上陸を目指す