アトリエ・ド・ラベイユの話の続きです。ここでは、6月に開催されたはちみつデギュスタシオン
(テイスティング)の講座の模様をお伝えします。
はちみつデギュスタシオン(テイスティング)
6月にアトリエで開催された「はじめてのはちみつテイスティング」は、みつばちの暮らしやはちみつが採れるまでの話、蜜源植物や地域によるはちみつの違い についてなど、はちみつについての基本講座の他、はちみつと食材のコーディネートのヒントが学べる、まさに味わい深いセミナーでした。各種はちみつをメモできる紙皿に |
上記画像、一人ひとりに配られたテイスティング用の小皿に入っているのは、色の淡いものから「アカシア」「レモン」「ラベンダー」「ローズマリー」「ひまわり」「ガリグ」(フランスの地名)「もみの木」。このほか数種類のはちみつの味わいを、ナガタさんの説明をもとに、参加者各自の味覚、視覚、触覚、嗅覚で確認していきました。
わたし自身は、先日「ラベンダー」を買ってパンとの組合せをあれこれ楽しんでいるところでした。「ラベンダー」には和生菓子のようにしっとりと重く品のある、まろやかな甘味があります。「桜餅みたいな香りがしませんか」と、ナガタさんは言います。このハーブの花のはちみつには、桜の葉の塩漬けと何か似た要素があるのかもしれません。
ちなみにラベンダーのはちみつは、しっとりしたパンドミと好相性です。「フレッシュなシェーブルチーズとの相性もいいので、パンオレザン+シェーブル+ラベンダーはちみつもおすすめです。パンに焼き込んでも香りが残り、しっとりと仕上がります」とナガタさん。
はちみつと食材のコーディネート例 |
上記の写真、はちみつ尽くしのテイスティングプレートは、左下から時計回りに、
バゲット×ナッツのはちみつ(栗)漬け
グレープフルーツ×はちみつ(ガリグ)
湯剥きプチトマト×はちみつ(レモン)
マスカルポーネ×はちみつ(クリスマスブッシュ)
山羊のチーズ×はちみつ(ラベンダー)
ヨーグルト×はちみつ(フランボワーズ)
ローストしたナッツを漬け込んだはちみつは、何でもないプレーンなパンを贅沢なタルティーヌに変身させます。はちみつでマリネしただトマトはフルーツのようで、パンにのせても良さそうです。
そして今回わたしは、またひとつ好きなはちみつに出合いました。それは「クリスマスブッシュ」。タスマニアのはちみつで、色も味わいもキャラメルペーストのようです。濃厚なので、どちらかといえば寒い季節に向くそうですが、今すぐでもパンドミやバゲットに塗ってみたい……と思うおいしさでした。
店頭やホームページでもはちみつとパンとの合わせ方は学べますが、より深く実体験してみたい人に、このセミナーはおすすめです。
アトリエ・ド・ラベイユで今後開かれる講座の最新情報は、はちみつ専門店ラベイユの公式サイトをご覧ください。
所在地:杉並区天沼3-27-9
電話:03-3398-1778
営業時間:10:00~19:00 無休
JR荻窪駅徒歩3分
地図:Yahoo!地図情報
【公式サイト】
はちみつ専門店ラベイユ
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