世界初、フランスA.O.C.発酵バター「エシレ」の専門店
2009年9月3日、丸の内パークビルディングのブリックスクエア1FにフランスA.O.C.発酵バター「エシレ」の世界初の専門店、エシレ・メゾン デュ ブールがオープンします。片岡物産とVIRONの西川隆博さん(株式会社ル・スティル)のコラボレーションにより、エシレバターと菓子、クロワッサンを始めとするヴィエノワズリーが販売されます。バター、ヴィエノワズリ、焼き菓子、生菓子、バターにちなんだテーブルウェアを販売 |
エシレの発酵バター
エシレバターはフランス中西部の人口3000人ほどの小さな村で、エシレ酪農協同組合によって100年以上前から作られている伝統製法の発酵バター。新鮮なクリームが木製のチャーン(バター攪拌機)でバターになる様子は店のショウケースの向こうに飾られた大きな写真で見ることができます。エシレバターは30g(336円)の小ポーションからプロユースの5kg(34650円)までフルラインナップ。リモージュ焼きの専用ココットはロゴ入りやカラフルなこの店だけの特注品も。(998円~2625円) |
エシレバターはA.O.C.(原産地呼称統制)の認定を受けており、各国のロイヤルファミリー、フレンチの料理人、世界中のグルメが認める豊かなコクと香りを持つ高級品です。
他の輸入バターとの違いは冷凍コンテナ輸送ではなく、チルドの状態で空輸されること。月曜日に絞ったミルクが火曜にはバターに加工され、週末にはシャルル・ド・ゴール空港からほぼ毎週、東京へ向けて出荷されるのです。
究極のクロワッサン
このエシレバターを紹介するためにVIRONの工房で1年ほど前から開発されていた、バターが主役のクロワッサンは3種類。もちろん小麦粉はVIRON製ヴィエノワズリ用の小麦粉、アメリケーヌを使用しています。クロワッサン・エシレ トラディシォン(315円) |
「クロワッサン・エシレ トラディシォン」はスタンダードなクロワッサン。使用しているバターは100%エシレというところが贅沢です。さらに究極のクロワッサンを食べてみたい人には、原材料の半分がバターという「クロワッサン・エシレ50%ブール」がおすすめ。パン・オ・ショコラのようにして、生地の芯に10gのバタースティックを巻き込んでいるので、バター感たっぷり。スティックの半分を有塩バターにした「ドゥミ・セル」は塩味がきいて最もインパクトのあるクロワッサンです。食塩不使用バターを巻き込んだ「ドゥー」でも、生地のほうに塩味があるので贅沢感は同様です。
クロワッサン・エシレ50%ブール(各399円) ドゥー(左)ドゥミ・セル(右)敷き紙があるのは、焼成時に溶け出したバターを受けとめるため。 |
そのほかヴィエノワズリ類は7~8種類。価格はエシレバターの使用量に比例するようです。パン屋さんではありえない、バター専門店ならではの贅沢さに目を見張ります。
左からショソン・ナポリタン(630円)、ブリオッシュ・スュクレ(578円)、ショソン・オ・ポム(735円) |
ガトー・エシレ ナチュール
木型に入れて成形した昔のバターを模ったその形、説明を受けなければバターだと思ってしまうことでしょう。「ガトー・エシレ ナチュール」はシンプルなバタークリームのケーキです。たっぷり使用されたアーモンドプードルもここでは脇役を務めます。 しばらく常温においてバタークリームがやわらかくなったら食べ頃。食感は思いのほか軽やかで、ミルキーでコクのある上質な味わいは、どこか懐かしい味がしました。ガトー・エシレ ナチュール(3675円) |
ガトー・エシレ ナチュール断面 | マドレーヌ、フィナンシェ(各315円) |
ほかにもVIRONのパティシエによるお菓子はフィナンシェやマドレーヌを始めいろいろあって、東京土産に良さそうです。
エシレバターの味わいかた
最後に、わたし個人が好きなエシレバターの食べかたは、バゲットレトロドールやプーリッシュに、つめたいバターのかたまりを削ってのせる食べかた。一番ダイレクトにエシレを感じられます。ドライフルーツたっぷりのライ麦パンにもおすすめです。所在地:千代田区丸の内2丁目6番1号 丸の内ブリックスクエア1F
電話:03-6269-9840
営業時間:10:00~20:00 無休(元旦および法定点検日を除く)
東京駅徒歩7分
地図:Yahoo!地図情報
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