※ル・プチメック 日比谷が2018年3月にオープン
東京は緑のプチメック
新宿マルイ本館の1F。新宿通りを隔てた向こうは伊勢丹 |
1998年、京都は今出川にオープンしたカフェ・ブランジュリー ル・プチメックは、そのビストロのような雰囲気とフランスの伝統的なパンが、訪れる人々を魅了し続けています。
2007年、同じ京都の烏丸御池にできた2号店は、黒を基調にしたモダンなパティスリーのような店舗に「フランス風ファストフード」とシェフが名づけたサンドイッチが充実しています。1号店は赤をテーマカラーとしていることから「赤メック」、2号店は「黒メック」と呼ばれるようになりました。
そして今年4月24日、東京は新宿マルイ本館1階にオープンしたル・プチメック東京のテーマカラーはグリーン。スタッフの帽子の色です。東京では伝統的なパンやスタイリッシュなサンドイッチに加え、本格的な焼菓子にも力を入れていくそうです。
パンは日常のもの。楽しい空気を作りに京都から来た
壁を飾るフランス映画のポスターはシェフの西山さんの私物 |
「東京はおいしいものがたくさんあるし、いいパンを焼く職人もたくさんいます。 僕は楽しい空気を作りに来ました」とシェフの西山逸成さんは言います。 プチメックの誘致に携わった丸井の担当者は長いこと 「ル・プチメックの空気がほしい」といってラブコールを続けていたそうです。「靴やバッグを買う延長で、すっと入ってこられるブティック。たまたまパンを売っているけれど、フランスが凝縮されている、というプチメックのような、ファッションと融合できる店に入ってもらいたかったんです。西山さんは職人ですが、プロデューサーでもありますね」
西山さんは「町のパン屋さんの延長でやっていきたい」と言います。 「東京のこんなウルトラ一等地ですが、価格的にも京都の町のパン屋さんの考え方を、ここで通してみたいと思うんです。パンは嗜好品ではなく日常のもの。 高価な素材を使うことイコール美味しい、ではないと思うんですよね。 素材を生かし、バランスを考えたら、技術でおいしくできるはず。バゲットもクロワッサンも、京都と同じ価格でやっていこうと思っています」
スタッフの帽子はモスグリーン。店内にはフランスのFMが流れる。 |
「会計」「禁煙」のサインもフレンチテイスト |
さてさて、次はル・プチメック東京のパンについてお伝えしていきます。