ル・クール・ピューの姉妹店
※こちらのお店は現在、閉店されています(2012年追記)
この夏、西荻窪駅前に、小さな小さなレストランがオープンしました。
焼き鳥屋さんやラーメン屋さんなどが軒を連ねる、駅前の細い路地で、目新しいランチの看板を見かけ、ちょっとお店の様子を覗くと、どこかで見たようなパンが並んでいます。あれ?っと思って振り返ると、カウンターの中のシェフと目が合いました。
鎌田祐司さん。荻窪のルクールピューの鈴木芳男シェフの片腕として料理、菓子、パンすべてに携わってきた人です。この店、シュールムジュールは荻窪のルクールピューの姉妹店だったのです。
シュールムジュールで腕をふるうシェフの鎌田祐司さん |
「普通の人に普通によろこんでもらえたら」
シュールムジュールは、ハレの日ではなくて、日常のためのフレンチの店を展開する鈴木芳男シェフの、本店「ル・クール・ピュー」、2号店「ノザン・セートル・ドゥ・ドゥマン」に続く3店舗目。それぞれメニューは異なりますが、共通しているのは、デザートまでつくコース料理をいただいても、1000円でおつりがきてしまう、というところです。日常的に利用できるカジュアルな価格で本格料理、がシェフの目指すところです。
ある日のランチメニュー
シュールムジュールの料理は、クープという深めのお皿に盛ったメインと付け合せが特徴です。これは丼ぶりものの感覚で、お皿の中のものすべて、一緒に食べてもおいしい、という料理です。それではさっそく、ある日のランチメニューからご紹介しましょう。
まずはパンのバスケット。フォカッチャ、バターロール、ホウレンソウやトマトの生地のパン、アプリコット、ひまわりの種が入ったパンなどから、好きなものを食べられるだけ。ソフトでナチュラルな味のパンは、この店の料理によく合います。
パンバスケット。さまざまなテーブルロールを食べられるだけ。 |
グリーンサラダ | キャベツのクリームスープ |
若鶏モモ肉のポアレ ペンネブールとトマト | デザート(ヴァニラアイスクリームとイチゴのソルベ) |
セロリと柔らかく茹でたニンジンとインゲンの入ったグリーンサラダはトマトとバジルのパンの小さなクルトンがアクセントになっていました。メインは若鶏モモ肉のポアレ、ペンネブールとトマト添え。軽く焼いたトマトは、ペンネや鶏肉と和えていただくと素敵なソースの役割をします。この日のデザートは自家製のアイスクリームとソルベ。合計850円に、食後のコーヒーを頼んでちょうど1000円でした。
次のページではディナーメニューをご紹介します。