簡単でシンプル、おいしいサンドイッチの数々
■ホットドッグカイザーさんの提案するサンドイッチ、まずは講習会のランチにもなったバゲットのホットドッグ。 上質な具材とパンの組合せで、余計なものがない、超シンプルなおいしさです。
バゲットのホットドッグ。ハーブソーセージ、ディジョンのマスタードも美味。 |
■ブラックオリーブのパンとモツァレラチーズ、トマトのサンドイッチ
ブラックオリーブのパンに挟んだのは、トマトとコショウを挽いたモツァレラチーズ。パンに塗るジェノベーゼソース(バジルペースト)は生バジルと同量のオリーブオイル、ニンニク、塩、コショウをフードプロセッサにかけたものです。
ブラックオリーブのパンとモツァレラチーズ、トマトのサンドイッチ |
■レーズンとクルミのパンとブリチーズ、トマトのサンドイッチ
オリーブのパンにはオリーブオイルを、バターの入ったパンにはバターを。バターが入っているレーズンとクルミのパンは、サンドイッチにする時バターを使うのがポイントです。ブリチーズとトマトを挟む前に塗るのは、ピーナツ&バター。これはローストピーナツとバターをフードカッターで混ぜたものです。ユニークな組合せですがナッツとチーズが調和します。
レーズンとクルミのパンとブリチーズ、トマトのサンドイッチ |
■チーズと生ハムのサンドイッチ
チーズパンにフロマージュブランを塗り、生ハムをしいてエメンタールのスライスをはさんだサンドイッチは、3種類のチーズの味の融合を楽しめます。
チーズと生ハムのサンドイッチ |
■シャバッタとツナのサンドイッチ
カイザーさんの好きなこのサンドイッチは南仏風。シャバッタを開き、オリーブオイルと粒マスタードを混ぜたソースを塗り、ラディッシュ、たまねぎ、パプリカ、ツナ、ゆでたまご、アンチョビを、豪勢に挟みます。
シャバッタとツナのサンドイッチ | 左のサンドを大きく作りカットしたもの |
おいしい食事パンを普及させるために
「こういう食事パンを売っていくために、サンドイッチの提案は大切なことだと思います」7年前にフランスパンの専門店メゾンカイザーを東京にOPENさせた木村周一郎さんは当時を振り返って話します。
「店がオープンしたばかりの頃は、パリで1日7000本売るバゲットが日本で15本しか売れませんでした。でも一日100本は焼こう、試食していただくことで提案していこう、と店頭で食べ方の提案を続けてきました。東京は進んでいるといっても味覚は”和”でコンサバティブです。だから、たとえばお刺身をオリーブオイルでカルパッチョ風にするなどもしましたよ。そうやってパンとのあわせかたを提案しました。半年後にバゲットが500本売れた時、食べ方を広めれば売れる、という手ごたえを感じ、フランスパン専門店としてやっていけると自信を持ちました」
さらに、こうした食事パンをより広い層に普及させ、おいしいパンがある生活が多くの人の日常となるように願いを込めて、製粉会社に粉をつくってもらい、日本のパン屋さんに向けて発売するに至ったのです。
講習会の終盤の質疑応答の時、受講されていたパン屋さんから「バゲットの穴にお客さんのクレームがつくことがあるけれどカイザーさんのお店ではそういうことはありますか。どうされていますか」という質問がありました。
カイザーさんはこんなふうに答えていました。「アメリカでもフランスでもそういうお客さんはいます。そういう時はちゃんと説明をしています。あの気泡は十分に発酵をとった証。おいしい風味がついているということだと。そういう説明をしてお客さんにおいしさを伝えることが大事ですね」
おいしさの、すべてはコミュニケーションなのかもしれません。
木村周一郎さん | 内相の美しいバゲット |
メゾンカイザートラディショナル業務用取扱い及びカイザーclubに関するお問合せ先
日清製粉株式会社 横田さん 電話 03-5282-6360
【関連記事】
2008エリック・カイザー製パン講習会(前編)
ベストパン★2007(2007.12記事)
おいしい食事パンのためにデザインされた小麦粉(2005.11記事)
メゾンカイザートラディショナル(2005.3記事)
【関連サイト】
■メゾンカイザー公式サイト