パン/パン業界情報、イベント

2008 エリック・カイザー製パン講習会(2ページ目)

人気店メゾン・カイザーと日清製粉が共同開発した小麦粉、メゾンカイザートラディショナルを使ったパンとそのバリエーションの講習会をレポート。印象に残ったエリック・カイザーさんの言葉を書きとめました。

清水 美穂子

執筆者:清水 美穂子

パンガイド

パンのバリエーション

講習会で紹介されたパンは、バゲット、パン・ド・カンパーニュ、シャバッタ(チャバタ)、食パンの4種とそのバリエーションです。

たとえばシャバッタは、南欧でバゲットのように食べられているパンですが、アメリカでもナンバーワンの売上げなのだそうです。成形によっていろいろなバリエーションができます。

中でもユニークなかたちのピッツアビアンカは、生地を伸ばし、指で跡をつけてオリーブオイルを塗り、結晶の大きな塩を振って焼きます。皮はパリっと、中はモチモチ。「素」の味を楽しむピッツァになります。

他にも、手粉にセモリナ粉を使ってリュスティック(素朴)な形にねじったり、長方形にしたり、丸めたりできます。綺麗な色を楽しむなら、生地にドライトマトやハーブを入れるといいそうです。

バゲットのバリエーションは粉に対して25%の量になる「ブラックオリーブ」、「レーズンとクルミとバター」、「コンテチーズ」などの素材を入れたものが提案されました。

シャバッタのバリエーション
ブラックオリーブのパン(バゲット)チーズパン(バゲット)
シャバッタに使うエキストラヴァージンオリーヴオイルカンパーニュに使う小麦全粒粉とライ麦全粒粉

この日紹介されたパンはすべて、配合を少々変えるだけでミキシングや発酵時間に大差のない製法。良い素材を使い、あまりいじらず、十分な発酵をとって、ホイロは短く、窯のびさせて、ということが、どのパンにも共通するポイントでした。

カイザーさんは幾度となく「おいしいパンをつくるのは決して難しいことではない」と言っていました。 「最初に学んだ方法をかたくなに通すのではなくて、どうしてこの材料を使うのか、この方法をとるのか、理由は必ずあるので、それをひとつひとつ知ってほしいと思います」その言葉がとても印象に残りました。

次のページではカイザーさんの提案するサンドイッチをご紹介します。

メゾンカイザートラディショナル業務用取扱い及びカイザーclubに関するお問合せ先
日清製粉株式会社 横田さん 電話 03-5282-6360

【関連記事】

ベストパン★2007(2007.12記事)

おいしい食事パンのためにデザインされた小麦粉(2005.11記事)

メゾンカイザートラディショナル(2005.3記事)

【関連サイト】

■メゾンカイザー公式サイト
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