パン/パン屋さん取材レポート(東日本)

ブーランジュリーオーヴェルニュ【葛飾】(2ページ目)

朝食にパンを食べてもらおうと7時には店を開けるオーヴェルニュ。数年前に出合った1つのパンから、いつかと思っていた取材が実現しました。日本を代表する職人の一人、井上克哉さんの店とパンをご紹介します。

清水 美穂子

執筆者:清水 美穂子

パンガイド

オーヴェルニュのパン

オーヴェルニュは、誰でもかならずひとつはお気に入りが見つかる店だと思います。ビゴの店やドンク出身の職人さんらしく、フランスパンをベースに 前のページで紹介したような食パンやスイートなパンなどいろいろなパンがあるからです。
わたしが特におすすめしたいのは甘党の井上さんが最も得意とするヴィエノワズリの類です。 また、ルヴァン系のパンはお店では地味な存在ですが、個人的に素晴らしいと 思いました。

クルミのココット
焦がしパターの香る背の高いデニッシュ。クルミのコンテスト受賞作品
オーヴェルニャ
店の名前になったオーベルニュ地方のスペシャリテ。大型シャンピニヨン
ルヴァン・オ・ミルティーユ
ライ麦から起こした自家製酵母のパンは数種類
自家製酵母のパン、左の写真のルヴァン・オ・ミルティーユの断面

「午前中めざして、ぜひいらしてください」という井上さん。お昼を過ぎると売り切れてしまうパンも多いとのことで、パンの電話予約はひとつから受け付けているそうです。
ホームページにはパンのメニューが載っています。

朝食にパンを

その名も「朝」あるいは「午前中」という名前のル・マタンというパンがあります。井上さんのいう「午前中めざして」には、この「ル・マタンめざして」という意味もあるかも、などと考えてしまいました。

ル・マタンはふわふわの白いパンです。このやわらかさは「最終発酵をしっかりとって適正な温度で焼くこと」で出るのだそうです。シンプルにして難しい職人の塩梅ですね。

ル・マタンは早朝から16個ずつ一日3回焼かれています。




ル・マタン


朝食に焼きたてのパンを食べてもらえるように店は7時開店です。朝、桜並木を抜けてパンを買いに行くのはとても気持ちよさそうですね。

フレンチカフェ風のお店の前には、犬をつないでおく場所もあります。この町の住人は犬の散歩がてら、気軽に立ち寄ることができるというわけです。

犬をつないでおくところ おとなしく待つ犬

先日も製パンコンテストで受賞したことからフランス研修旅行に行かれた井上さん。ビエノワやガトーバスクなど向こうでみつけてきたおいしいものが商品化される日も遠くなさそうです。

ブーランジュリーオーヴェルニュ
http://auvergne.jp/


葛飾区立石6-5-7
TEL 03-3691-5102

営業時間 7:00~19:00 日曜定休

京成線立石、お花茶屋、青砥 各駅より徒歩15分
地図:Yahoo!地図情報
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。

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