パン/パン屋さん取材レポート(東日本)

ベーカリーワールドカップ日本代表の焼くパン トラン・ブルー(飛騨高山)(2ページ目)

来年パリで開催される製パン技術を競う世界大会、クープ・デュ・モンドに日本代表として出場する成瀬さんは、飛騨高山のトラン・ブルーオーナーシェフ。世界が注目する晴れ舞台に立つ彼のパンと店を取材しました。

清水 美穂子

清水 美穂子

パン ガイド

2001年より、美味しいパンのある日常の愉しみ、パンとそれをとりまく人々の物語など、bread+something good(パンと何かいいもの)をテーマに執筆。興味があるのは職人の仕事と伝統文化。パンを愉しむ企画のコーディネイト、執筆多数。雑誌、書籍にて活動中。

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メロンパン
ラング ドゥ ブッフ(有塩バターとバニラシュガー)

どのパンもベーシックでスタンダードな外観。それがトラン・ブルーの第一印象でした。でも、一見普通なメロンパンにしても、レモンがきいたクッキー生地の美味しかったこと。味と香りと食感、そのどれもに丁寧に作られたことを感じました。

ついデニッシュばかり選んでいたら、職人さんがブリオッシュを薦めて下さいました。トラン・ブルーでは職人さん達自らが販売も担当しています。そしてどうやら自分の大好きなパンを薦めてくれるようです。(ホームページでも、スタッフによるお薦めが紹介されています。)

トロペジェンヌ オレンジのシュネックス

トロペジェンヌはカスタードと生のオレンジが挟まれたシュークリームのような形のブリオッシュ。生地もクリームも口の中ですっと溶けてしまうような軽やかさです。

他にもラングドゥブッフ、 オレンジのシュネックス、パン・ドーロなど、ブリオッシュ系のパンはその職人さんの言うとおり、どれも素晴らしいものでした。

クイニーアマン
成瀬さんが自信たっぷりに薦めてくださったクイニーアマンは、ガリガリとした表面のカラメルが香ばしく、中もしっかりしたバターの味わい。個人的な感想では、今まで出合ったクイニーアマンのなかで一番好き、かもしれません。

クロワッサン
多くの人が買っていたクロワッサンは発酵バターを使用。表面がパリパリとしていて中はしっとり。

ハード系のパンや食パン

パン ペイザン パンドミ 食事系のパンもヴィエノワズリーに劣りません。週末のみ焼かれるパンペイザンは小麦粉、小麦全粒粉、ライ麦粉入りのブラウンの生地。穀物の自然な甘味が楽しめるこうばしいパンです。

イギリスパン、パンドミ、全粒粉の食パン、食パンはどれもおすすめです。もし高山に暮らしていたら、これらのトーストで毎朝至福のひとときを過ごすに違いない、と思います。

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バゲットのご紹介とトラン・ブルーの夢や計画についてです。
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