gorgonzola croissant「朝食だけじゃもったいない、夜、赤ワインとバルサミコのサラダとポトフ、とこのクロワッサン、なんてどう?」 ●パン屋さんになられたきっかけは何ですか。 パン屋で働きだしたのは30歳の時です。ずいぶん遅くなってからパン屋の仕事を覚えたのです。 旅ばかりしていた頃、インドのベーカリーでパンを焼く手伝いをすることがありました。 帰国して目に入ったのが当時三宮にあったドゥースフランスビゴの店の求人案内でした。時間も給与もきつそうでしたが、パンならがんばってみてもいいかな、と思ったのです。 生地の扱い、工程管理などはビゴの店でたくさんのことを教えてもらいました。 それから震災もあり、乗鞍高原のル・コパンに移ります。石窯があるのが魅力でした。 当時その店は天然酵母のパンを始めたばかりで、酵母作りの試行錯誤をしました。 ノヴァのブシュさんに出会ったり、長野のあちこちの天然酵母のパン屋さんに行ったり、その中で自分なりのパンや酵母ができてきたと思います。山の生活も楽しかったなぁ。 rye mix /pain aux noix figue ●どこで焼いていたパンがameen's ovenの原点と思われますか。 パン屋になろうと思うずっと前に、大阪のミナミのバーで仕事をしていて、あまりに暇なので『ビアードさんのパンの本』を買ってきて、そこの旧式のガスオーブンでガチガチのじゃがいもパンを焼いたこと。だから”ビアードさん”が原点です。 職人歴10年。日誌の中でミシマさんは書かれています。 「すこしづつ、この社会で生きる仕事をおぼえ、パンという仕事のなかで自分というものを形にして表現することをおぼえてきたように思うのです。ほんとにカメのような歩みで、、、」 iyokan toast●これから、どんなパンを焼いていきたいですか。今後の夢などは。 もっと、田舎くさい、生活感のあるパンを焼きたいですね。食べて力が出るようなパンです。 今後、パンの材料を直接、自然農をやっている友人達から仕入れることができて、畑とのつながりのあるパン屋ができれば、しあわせです。きっと豊かな感じがすると思うのです。 この4月に1周年になるameen's oven。 ameenはパン職人ミシマさんがインドを旅している頃からのニックネームで、 アラビア語でsincere(正直な、純粋な、誠実な)といった意味だそう。ちょっと照れくさいです、とミシマさんは笑うけれど、遠い国の聞きなれないやさしい響きは、この人にとても合っているように思いました。 1 ameen's ovenとの出会い2 インタビュー 3 おすすめセット 前のページへ123次のページへ