ウェブ上に星の数ほどあるオンラインショップ。その中のパン屋さん。
人は何をきっかけにそこを訪れるのでしょう。
最初は美味しい噂かもしれません。 それでは噂が立つ前は?
小さな情報かもしれません。


pain de seigle noix / rye mix

ある晩、わたしがameen's oven(アミーンズオーブン)のサイトを訪れたのは、1通のメールの小さな情報からでした。

「自家製酵母で丁寧に作っているパン屋さん。いよかんトーストが絶品。
雑穀パンは和食にも合って美味しいです。日誌も楽しみのひとつです。」

ameen's ovenは神戸にあり、実店舗を持たず通信販売をしています。
オンラインベーカリーにとって実店舗より有効なことは、 何千キロ離れていても、真夜中でも、お客さんを迎えることができるということです。


Finnish sour rye bread
「北の海で働く漁師が船に乗るときに小脇に挟んでいくようなパン」

サイトにあるパンの説明はひとつひとつが楽しい。自分のパンが好きで、食べて食べてと勧めている感じ。 どんな人が焼いているのでしょう。


pain de campagne
「田舎パンという名前だけど、実はパリっ子の
田舎暮らしへの憧れから生まれた」

ameen's oven、ミシマショウジさんの日誌。

そらに浮かぶ気球を想像してほしい、気球はパンだと。
それらはともにふたつの基本構造をもっている、皮膜とガスだ。
気球はヘリウムガスを満たして空に浮く、
パンは炭酸ガスをはらんで大きくふくらむ。
(中略)
活発に生きる酵母菌と彼らが出すガスをしっかりと抱きこみながらも
柔軟に伸びていく膜、 ほら、それは君がふくらます風船ガムのようで、
気球のようで、大気を抱く星のようでしょう。


『パンのふくらみの宇宙』(2004-01-29)より


croissant/gorgonzola croissant

日誌を読んでいるうちに、この人の焼くパンが食べてみたくなりました。
届けてもらったパンは予想通り。
その後、取材のお願いをし、神戸でお話を伺ってきました。

1 ameen's ovenとの出会い
2 インタビュー
3 おすすめセット