ティータイムのプチパンセット(650円。飲物は+150円) 左から、伊予柑と栗のクリームがアクセントになったブリオッシュショコラ、ブルーベリーとカスタードをサンドしたパイ、ナッツデニッシュ、苺とカスタードのブリオッシュサンド。細長い皿にものこだわりがあるのです。 シェフの竹内久典さんにお話をうかがいました。 もともと一番最初の食への興味はいつ、どんな風に生まれたのでしょう? 「中学の時、テレビでケーキ屋さんの一日の仕事を見たんですよ。それでケーキ屋さんになりたいと思い、興味を持ってあちこち食べに行くようになって、そこで生クリームに出合って感動したんです。クリームって、ケーキって、こんなに美味しいものだったんだーって。それまでバタークリームの乗ったバースデーケーキのようなものしか知らなかったから。それで親の反対を押し切って夜間高校に通いながらケーキ屋で働いたんです。」 そこまでケーキへの情熱を持った上で、ケーキ屋の向かいで繁盛していたベーカリーを眺めるうち、興味はパンへも向かいます。そこでケーキ屋で働いたお金で製パン学校へ。 「ケーキでしんどいような奴にパンが務まるわけがない、パン職人は無理、と先輩に言われ意地になりました。 その頃にはパンとケーキの店がやりたいと思っていました。」 今のブランジュリタケウチの青写真はこの時既に作られていたのかもしれません。 その後独立までずっと、彼の基本姿勢は現場で学ぶというところにあったようです。 |