Kyle's Good Finds(カイルズグッドファインズ)は1992年から中野で地元の人に愛されている 小さなアメリカ風のベーカリーです。 ペンシルヴェニア州ヨーク出身のカイル セクストン氏はNYで写真の勉強をしていた時、日本食に出合い、 侍映画に感銘を受け、日本に憧れを抱き来日したのでした。 以前から趣味で焼いていたケーキが評判となり、英語講師をされた後で店を持ったのです。 簡素な作りの店に入ると、シナモンやりんごのあたたかい香りに包まれます。 ショウケースに並ぶのは、バナナブレッド、パンプキンアップルブレッド、ブルーベリーマフィンやチーズケーキなど。 大きめのクイックブレッドやケーキはフルーツや野菜がふんだんに入り、黒砂糖を使うなど、甘すぎずしつこくなく、優しい味がします。 ここでわたしが昔いつも買っていたのはベーグルとバナナブレッド。ベーグルは手間がかかるので今では裏メニューになってしまっていますが、注文が入れば1個からでも作ってくれるそうです。種類は ポピー、ソルト、セサミ、ウォルナッツ、シナモンレーズン、そしてプレーン。ソルトは粗塩がついていて日本ではあまり見かけないタイプですね。 焼きあがったばかりのバナナブレッドとまだアイシングをつけていないキャロットケーキ Kyleさんはキッチンで折りたたみ椅子を用意してくれ、焼きあがるケーキをオーブンから取り出したり接客をしながら、気さくにインタビューに応じてくださいました。 ● いつからパンやケーキを焼き始めたのですか。 10代の頃から。ケーキを焼く母を見て作るようになった。 ● お母さんは家族のために焼かれていたのですか。ベーグルなどのパン焼きはNYで学ばれた? そう、母は仕事じゃなくて家族のために時々焼いていた。大家族なんだ。パンは実際、習ったことはない。みな、本から学んだんだ。(いろいろな本やレシピを出して見せてくれる) ここで日頃から気になっているベーグルについて聞いてみることに。 ● 小麦粉などの材料に日米間で何か違いを感じますか。 特に感じない。日本の材料を使っているよ。 Kyleさんのクイックブレッドやベーグル、マフィンは日本のものと異なる、アメリカのママの味がするので、これは意外でした。 なにか特別のものを使われているのかと思っていました。 12次のページへ