純手打ち 渡辺うどん吉田うどんは富士吉田市を中心に愛されている郷土色豊かな食文化の一つである。特徴は剛麺といえる固いうどんでつゆは味噌ベースと醤油をあわせたものが多く、トッピングはキャベツや馬肉、キンピラなどが多い。もちろん例外もあるのだが、その多くは伝統的な固ゆでのうどんとシンプルな具材で食べる素朴なうどんが愛されている。エリア的には富士吉田市、都留市、河口湖周辺、山中湖忍野周辺に多くある。行政的に一番力を入れている富士吉田市は町をあげて吉田うどんの街として知名度を上げる企画など毎年行っている。うどんマップも製作して県外への告知にも熱心である。周辺の河口湖、都留、山中湖、また甲府方面にも良い店がある。今回はその中の一軒、忍野にある渡辺うどんを紹介したい。純手打ち 渡辺うどん富士吉田市以外の吉田うどんを語るときに一番多く語られる店かもしれない。私的には渡辺うどんの定休日が水曜日ということもありなかなか行く機会を逸していた店の一つである。富士吉田市の名店『みうらうどん』の系譜を引く店として有名だ。今回の訪問も山中湖インタチェンジを降りてナビゲーションを頼りに向ったのだが周辺には目立った建物や施設も無いような一般的な民家エリアに渡辺うどんは有った。高速道路を降りてから約5分から7分程度でついたであろうか。ちなみに帰りの高速までの道の方が単純で早かった。(笑)うどんの特徴食べたのは肉玉うどん中盛 500円と冷やしつけうどん中300円はじめに肉玉うどんをいただく。温かいうどんで肉(馬肉)とキャベツが載る。これに生卵を割りいれる。一番人気の肉玉うどん中盛500円雲に月のごとく薄く固まりかけて何ともいい具合の画となる。下からうどんを探り出すとその太さの存在感に驚く。肉玉うどんのうどんを引き出すと捩れてプルルンと音を立てそうである。一本口に入れると内心ホッとする。思ったほどの固さは無いのだ。この太さで固いとかなり辛いぞと思ったのだがしっかりと熱は通っていて澱粉の甘さが感じられる程度にきちんと茹っている。思ったほどの粉っぽさは無く少し噛めば飲み込める。良く噛まないと飲み込めないうどんが多い(笑)吉田うどんとしては安全な部類に入る。旨みも感じるうどんでこれならば大盛も行けたなと後悔・・・お値打ちメニューこれで300円!つけうどんは冷たい麺を温かい汁につけて食べる。温かい汁に油揚げとキャベツの細切りが入っている。テーブルにある辛味やてんかすなどを入れて食べる。麺の喉越しも味わえる。噛み締めると小麦の甘さも感じられる。各店個性のある辛味冷たいうどんも太いが美しい。吉田で良く使われる小麦粉よりもグレードを上げた小麦粉が使われていると想像できる。雑味無い素直な味のうどんだ。こちらも見た目よりもずっと優しい味に仕上がっている。うどんという食べ物として完成されている。冷やしつけうどん中300円じゃあ吉田うどんの大半は未完成かというと未完成というより個性的と言えるだろう。渡辺うどんがバランスの良いうどんとして存在しているということだと思う。2杯を完食して800円を支払い、また来ようと誓って店を後にした。渡辺うどんデータ住所〒401-0512 山梨県南都留郡忍野村内野514電話0555-84-2462営業時間 午前11時から午後2時水曜日定休駐車場あり主なメニュー肉玉うどん 大650円 中500円 小450円肉うどん 大600円 中400円 小300肉つけうどん 冷やし・ホット 大600円 中400円月見うどん 大600円 中400円 小300円冷やしつけうどん 大500円 中300円ホットつけうどん 大500円 中300円わかめうどん 大550円※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。