伝統的ブルターニュ料理を
メインはブルターニュ地方の郷土料理とも言えるノア・ド・サンジャック・ポワレを。つけあわせのハーブ野菜が硬く味が濃い。これは日本では味わえない素材の濃厚さだ。ほのかなバルサミコがアクセントになり、かなりのボリュームと共に食欲はワインと共に一気に突き進む。下に敷かれたチーズ味のリゾットも濃厚で、全部食べたら明日の朝までおなかがすかない気がしたので半分残してしまう。肉厚なホタテの味がとても濃く食べ応え十分。 |
前菜メインともにかなり濃厚。現代フランス料理とは異なる伝統的フランスの田舎料理に少しだけ捻りを入れたような料理。それは日本で味わう「美しく食べやすい」料理とは違う次元の「強さ」がある。プリフィクスの中から選んだ今回の料理には軽やかさなど微塵もない。素材と素材をぶつけ合い、濃厚なソースとはっきりとした塩加減だ。食べる側にも相当のエネルギーを要する料理が多いとみた。
デザートはピスタチオを練りこんだクッキーにイチゴを並べたもの。ピスタチオのアイスと蔵いたものが添えられるが、表現するとしたらなんとも言えない田舎風モダンデザート。しかし、味はなかななもの。ピスタチオの味がよく締まっていて、酸味のあるイチゴと組み合わされ、舌に残る不思議な味わいだ。これは経験する初めての味かも知れない。
デザートはやっぱり甘くなくてはいけない。 |
テラス席に移ってカフェをいただく。この季節のテラス席は大人気。短い夏を楽しむヨーロッパの人々は昼の長いこの季節のテラスが大好きなようだ。
ちなみにフランスでは多くの場合カフェは別料金。そしてレストランでは水も基本的には有料の水を注文するのが慣わしといっていいだろう。今日はバドワのレッドラベル。日本未輸入のようだ。ヴィヴィッドなデザインはさすがフランス。
伝統的フランス料理からスタートした今回の旅はここから始まった。このあとは急行電車でノルマンディーの田舎町にあるミシュラン一つ星レストラン、「ル・マスカレ」に向かう。最寄駅のクータンスまで約90分、どんな料理が待っているのだろうか。
ル・ピアノ・ブラン(ブルターニュ地方レンヌ市)
レンヌ駅よりTAXIで10分、12ユーロほど。
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