ひたすら食べるためだけにフランスの田舎へ
エールフランスの旅は快適だ。エールフランスの成田を夜に発つ便はパリに早朝、それも暗いうちに着く。少し眠いが一日を上手に使えるのでこの便は貴重だ。機内でのシャンパーニュが飲み放題なのは昔と変らず。以前はニコラ・ラフィアットだったが、今回はノーベル賞の晩餐会でも使われているジャックール。やや冷えが足りない分だけマイルドに感じる美味なシャンパーニュ。ただし飲みすぎは危険だ。気圧が高い分だけ酔いも早い。ミールサービスも水準以上ではないだろうか。特にチーズが付くのが有難い。この泡の先にフランスがある。 |
さて、今回は学生時代以来のユーレイルパスを使った鉄道の旅。その気になればニースにだってベルギーにだってどこだって行けるスーパーパスだ。昔はトーマスクックの時刻表を片手に調べたものだが今はネットで何でも検索できる時代になった。ちなみに今回の旅はすべて鉄道(SNCF)とTAXIだったが、こと鉄道に関してはほとんど遅れもなく、奇跡的に全行程予定通り移動することができた。
パリ・モンパルナス7時発のTGVでレンヌへ向かう。ブルターニュ地方の入口の町だ。訪れるのは初めて。レンヌの街は異様なほど静かだった。それもそのはず、7月14日は革命記念日の祝日だ。地下鉄で街中へ出るものの、とにかく荷物を引きずり街歩き。その中にも小さな市場があったり、行列のできる肉屋やパン屋があったり、朝から飲んでるパブがあったりと、ところどころでゆるゆると動いているフランスの風景に心が和む。
休日の静かな商店街を歩く |
ランチは郊外のル・ピアノ・ブランへ。先月六本木ヒルズアカデミーでブルターニュ地方産業振興団体「ブルターニュインターナショナル」とのランチディスカッションがあった。そのときに知り合ったCEOのマーク・ギヨ氏と連絡を取ると彼のセクレタリーは丁寧にレンヌのお勧めレストランを教えてくれた。とても有難いことだ。
その中から何軒か予約を試みたが、ランチが13時からだったり、(田舎は普通は早くても12時半か)祝日で休みだったりして、3件目でル・ピアノ・ブランにヒット。日本語での検索ではまだ引っ掛からないレストランだ。
蔦が這う古い建物だが、中はモダンな内装に仕上げている。 |