フレンチ/東京のビストロ

アンバロン(西麻布)(2ページ目)

西麻布に09年12月に開店したアンバロン。フランスに旅行に行きたくなるようなインテリアと料理。オーナーのさり気ない気遣いが心地よい上質なビストロをご紹介します。

嶋 啓祐

執筆者:嶋 啓祐

フレンチガイド

オーナーは自ら店に立つ

メインは熊本産梅肉ポークのポワレ。焼加減や軽やかなマスタード風味のソースはかなり印象的だ。柔らかな肉に寄り添うように包み込むソース。確かに豚肉はほんとうに美味しくなったと思う。生産者の努力で肉そのもののクオリティがあがったのだから料理人はごまかしの効かないソースに注力しないといけない。ソースで素材をもっともっと美味しくするのがフランス料理なのだから。そんなことを考えながらあっというまに皿は綺麗になった。うーむ、もう少しボリューム欲しかったかな。
ダイニング
柔らかな肉質にソースが染み込む逸品

カウンターの背後は赤いソファーとテーブル席。新しいせいか、本場にありがちな妖しさや妖艶さは感じられないが、時間と共に料理やワインの香りが染み込んでいくにちがいない。ここがレストランと違うところ。もちろん新しい今もとてもいい雰囲気であることには変りはない。

テラス席はこの時期のランチタイムは人気だそうだ。夜も開放されており、流行の女子会なのか、賑やかなガールズトークが軽やかに響く。

ワインの値段も想定の範囲内。こだわりを少し抑え気味にして、あくまでワイン好きのゲストが楽しく選べるような配慮も。
日替メニュー
黒板料理には何故かそそられるものが多い。

ランチタイムのプレート料理は18時までオーダーできるそうだ。定休日の火曜日以外は通しで開いているので使い勝手はいい。場所柄深夜のバータイムはあってもいいのでは、とも思うがランチ需要の方を重視しているのだろうか。西麻布は深夜の街というイメージだったが居住人口もそれなりにはあるわけで、昼食を楽しめるところがあったほうが便利なのかも知れない。

オーナーは自ら店に立つ。「美味しいレストランというより、楽しいビストロを目指しているんです」と話す。かつての金融マン時代の顔は知らないが、まんまるの福顔である。料理もワインも美味しく感じたのは両角氏のホスピタリティとまでは言わないが、自ら店に立ちサービスにあたる姿にこの店の揺るぎない「軸」を感じる。

アンバロン
東京都港区西麻布1-9-7
電話番号: 03-6438-9699
東京メトロ 六本木駅2番出口より西麻布方面へ坂を下り、約徒歩7分。または乃木坂駅5番出口より徒歩9分。
地図
ディナー
アラカルト500円より。メインのお肉料理は2200円~2500円ほど。
コースは4000円、5500円
アラカルトで飲んで食べて1人6000円ほどか。
サ10%別途
ランチ・カフェ :12:00~18:00(ランチコースは18時まで)
ディナー・カフェ:月・水・木 土:18:00~24:00(L.O. 22:30)
         金:18:00~25:00(L.O. 24:00)
         日・祝日:17:00~23:00(L.O. 21:30)
テラス席あり。ペットもOK
定休日:火曜日

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※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。

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