フレンチ/フレンチ関連情報

トロワグロ(新宿小田急百貨店)(2ページ目)

フレンチガイド初のお持ち帰りフレンチのご紹介。必要に迫られてたどり着いたのはトロワグロの繰り出す見事な料理でした。

嶋 啓祐

執筆者:嶋 啓祐

フレンチガイド

フランス料理
温めるのはオーブンがあればベストだがレンジでも大丈夫

パーティー料理を持ち込みで

さて、テースティングの会は30人くらいの人数なので、そこそこの種類と量が必要だ。さて、事前に店舗のスタッフとメニューなどのついて打ち合わせ、当日車で運び込まれた料理のほとんどはそのまま皿に盛り付けるか、レンジで温めるだけで準備が完了だ。ただし、盛り付けのセンスが問われることを忘れてはいけない。

フランスを代表する郷土料理、キッシュ・ロレーヌ。ケータリングにはもってこいの料理だ。ベーコンとオニオンの素朴だが上品な味わいに食欲も湧き上がる。ホワイトアスパラとオレンジのサラダはキリリとした酸味にホワイトアスパラの甘みが絡み、心地よい味わいが表現される。ローストビーフも上質の肉に絡むソースがさらに食欲を掻き立てる。

フランス料理
プロヴァンス風タルト
タラバガニのクロケットは見た目は普通のコロッケなのだが、食べてみると頬が緩むフランスの味わいがそこにある。その他プロヴァンス風タルトやバルサミコを効かせた蟹のガレットなどメニューも実に豊富。

牛ほほ肉の赤ワイン煮は、お皿と盛り付けをちゃんとやればまさにザ・フランス料理。つけあわせの野菜は時間と共にふにゃりとなってくるが、肉はできたてと言われてもわからないかも知れない。ハーブや香味野菜と赤ワインを使ってじっくりと煮込んだほほ肉はほわっとしつつ食感ある柔らかさ。そこにブラックペッパーの風味の赤ワインソースが味をぎゅっと締める。クラシックなフランス料理がこうした形で楽しめるのはワイン好きにとってはたまらないだろう。

フランス料理
忘れがたいソースの味わい
パンは定番のバゲットを。かりっとした歯応えと上質な小麦に「味」を感じるもの。切り分けたバゲットはすぐにゲストの手に取られ、ワインのつまみとなって消えていく。

改めてショップを見に行くと、スープ、コンフィチュールやジュース、デザート、焼菓子、ソーセージなどの豚肉加工品も並び、まさにフランス料理大集合。ここでホームパーティー用のフレンチが全部並ぶ!ではないか。そしてご当地であるロアンヌのワイナリーで生産される同じものがトロワグロブランドで並ぶ。

おかげさまでテースティングの会は好評のうちにお開き。「どうりで旨いと思った!」というゲストの声も決して酔ったからではないだろう。

フランス料理
バルサミコの香りがふわりと漂う
仕事帰りに惣菜をちょっと買って帰ろうということ以外に、休日のパーティーや時間がないときの自宅ディナーといったところまでこれだけのラインナップがあればいかようにも対応が可能だろう。

ご自宅で楽しむとしたら、季節の花を飾り、カトラリーや盛り付けなどにもちょっとだけハレの気分を散りばめ、ワイングラスを用意してちょっと気分を変えてみたい。

ジャム
ジャムおたくの私も大満足
そうそう、つけあわせの野菜位は自分で仕込み、野菜に和えるドレッシングはこうしてささっと作ってみようではないか。三ツ星レストランとご本人が皿の上で一体となるマリアージュも楽しいものだ。

メゾン・トロワグロ
新宿、成城、町田、藤沢にショップがあります。
詳しくはショップ一覧をご覧下さい。

カフェ・トロワグロ
新宿小田急ハルク地下2F
ランチメニューはこちら
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。

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