フレンチ/オーベルジュ

帯広と美瑛、そして(北海道)(3ページ目)

旅は岡山、高松、島原、熊本から一気に北海道は帯広に飛びます。雄大な自然の恵みに包まれたその料理はこれまで出会ったアスパラの中でも最高とも言えるものでした。

嶋 啓祐

執筆者:嶋 啓祐

フレンチガイド

美瑛
美瑛の駅からすぐだ

美瑛と言えばポトフ

北海道はとても広いのでたった18年住んでいても行ったことがないところがたくさんある。なだらかなラベンダーの丘で有名な美瑛もその一つ。北海道広しと言え、ここまでなだらかな丘陵地帯は観たことがない。そこに四季の美しい景色が重なる。特に短い夏に彩る色合い豊かなモザイク状の畑は、春に咲く桜同様、短いが故の輝く美しさを放つ。

富良野、美瑛近辺には驚くほど西洋料理店が多い。多くのレストランの中から選んだその日のランチは「カフェレストランおきらく亭」だ。

アスパラ
これまでの中で最高のアスパラに出会った
たいへん失礼ながらなんともべたな店名、そしてひなびた地方にありがちな外観。がしかし、店の前に立つとそうした雑念は一気に取り払われてしまう!のだ。と気合を入れてしまったが、ここで味わったアスパラは筆舌に尽くし難い味わいだ。各メニューに+200円でいただけるのなら、何があっても味わいたいこれぞ季節の逸品。

ちなみにおきらく亭のスペシャリテは「ポトフ」。西洋おでんとも訳されるときもあるがフランスの郷土料理の一つ。写真では判断つきかねるがものすごいボリュームで、前日から煮込んだ野菜や鶏肉、ソーセージが盛り抱だくさん。ラーメンをゆでるときに使う大鍋で8人分が仕込まれるという。そこに加える塩は大サジ3杯。あとは野菜や肉から自然に湧き出る、いわゆる旨みのみで味わいを整える。

フランス料理
量に圧倒されるが味わいに感動する
玉葱の上品な甘さ、ジャガイモのほっこり感、すっと骨から外れる鶏の煮込み、そしてなによりのご馳走がお代わりもできるそのスープだ。いや、参った。他にも羊の煮込みやサーモンのクリーム煮込みなどをオーダーしたが、どれも眩暈がするくらいの旨さだ。ああ、今でも写真を見るとくらっときそうだ。

旅の途中で意外に旨いものに出会う感激はかなりの確率で記憶に残るものになる。今になって冷静に考えてもおきらく亭の「料理」はなによりも誠実だった。一度しかこない観光客にこれ以上ない持ち味溢れる料理を出す気構えこそ一流の証。私はこのポトフとアスパラを食べるためにまた出掛けたい。今回は車だったのでワインは飲めなかったが、次回はなんとかしたい!と思っている。

美瑛
なだらかな丘のパノラマは圧巻だ
カフェレストランおきらく亭
北海道上川郡美瑛町栄町1-6-1
0166-92-3741
7~9月は無休(通常は水曜、第2・4木曜休)
11:00~17:00(食事は11:30~14:00、土・日曜のみ17:30~19:00も食事提供)、仕込み分なくなり次第終了
写真のポトフをはじめ多くのメニューが1000円~1500円位。


*北海道に関する情報はオールアバウト北海道ガイドの小西由希さんのサイトをぜひご覧いただきたい。
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