高品質の生地と自然な色合いが特徴だ |
ジーンズのロマネ・コンティ
さて、その倉敷は児島で有名なのが冒頭にも書いた「桃太郎ジーンズ」。私がそこで知った数少ない「ホンモノ」の一つだ。児島デニムの生産地として世界的に有名だが(私はそれまでジーンズ生地はすべて米国で生産されていると思っていた)、その中でも、シャネルやヴィトンやラルフローレンに素材を提供し続けている生地の分野で傑出した会社がある。藍布屋(らんぷや)という名前で県内に直営店を3つ持ち、県内外からやってくるジーンズファンのマグネットとなっているようだ。店舗を見てびっくりしたのだが、豊田自動車の母体となった豊田自動織機社製の30年前のはた織機が今も当時のままの姿で動き、それを若干20歳の若き女性職人達が糸を噤むという光景は非常に穏やかで、そして刺激的でもある。30年前の機械が味のある生地を作り出す |
その桃太郎ジーンズを恐る恐る履いてみたのだが、28年ぶりに脚を通したジーンズはこれまで感じたことのない感触だった。短い足も心なしか長く見えるようなきがする。色合い、肌触り、履き心地、ワインに例えるとすべて球体で非の打ち所のないロマネ・コンティと言っていいだろう。そこに前代未聞の10年保証が付く。
まるで鶴の恩返しの世界だ |
初めて訪れた「おきゃーま」には印象に残るものがたくさんあり、秋には蛸を食べに行こうと心に決め、「ままかり寿司」と地ビールを買って帰路に着いたのだった。
ちなみにジーンズ生地の「デニム」の語源だが、南フランスにある古い街、ニーム。このニーム産の機織生地を指す「サージ・ド・ニーム」のド・ニームが語源なのである。
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デニムハウス味野本店 |
桃太郎ジーンズ「デニムハウス高円寺店」のホームページ