フランス料理
魚介類のピスク(コクのある甲殻類を使ったスープ)。フランス料理のエスプリを感じる逸品。
閉店までのわずかの間、ワインはほぼ仕入れ原価でサービスされるようだ。
ドメーヌ・ルロワが3万円少々、様々なドメーヌのル・モンラシエも驚くべき価格でオンリストされている。

最近いただいた料理を見ると、メニュー全体を眺めると決して現代フランス料理といったものではなく、どちらかと言うとクラシックベースの古典的なメニューにモダンさを加えた料理であることが伺える。特にそれはアラカルトにおいて顕著である。

私とてジョージアンクラブがなくなるのは残念ではあるが、それ以上に「個人」が経営するレストランがなくなることが悲しい。

フランス料理
スズキのポワレ。シンプルな料理だが素材が完全に昇華する完成度の高いもの。
とは言え、どんなレストランとてエンディングは必ずあるもの。これまであの空間で食を楽しんだことのある人は、ウエイティングルーム、螺旋階段や女性を一番美しく見せるギリギリの明るさ、久高シェフの繰り出した創意溢れたフランス料理とグランヴァンの数々、等々何か一つでも記憶に残るものがあろう。

レストランはなくなっても、ジョージアンクラブが存在していた「記憶」はほぼ永遠に残るに違いない。

最後に吉村氏はこう話す。

デザートワイン
食後はデザートワインで余韻に浸りたい。
「設計から竣工まで5年もの歳月を費やしたジョージアンクラブは単にお金儲けでやっていたわけではないのです。それを目指すならもっと他にいい商売があるのは普通に考えればわかります。 ですから閉店する理由もお金が理由ではありません。

これからお使いいただく株式会社ひらまつさんはこちらの考えをよく理解して下さり、私としてもいい環境でフランス料理という文化を広めていただければと思っています。」

過去に書いたジョージアンクラブのガイド記事

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※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。