ラブレー、再び
寒い季節も庭には花が咲き誇る |
数多くの料理人を輩出しているラブレーについては過去の記事をご一読いただきたい。
ここは男同士ではちょっと恥ずかしくなるインテリア。がしかし、お洒落した女性と来ると男もすーっと溶け込めるのだから不思議だ。20年以上経つのにきちんとメンテナンスされ、小さな庭には寒い季節でも美しい花に溢れ、訪れるゲストの目を穏やかに和ませる。
上品な脂の乗ったサーモンはカナリ印象的だった |
さて、料理なのだが、ラブレーの料理はこの華やいだ内装に似つかわしくない、骨格のしっかりした実に食べ応えのあるものばかり。ありそうでないピンクの足を持つワイングラス。
まずは南瓜のムースにコンソメジュレを添えた定番のアミューズ。ねっとりとした濃厚なムースにさらりとしたコンソメの味わいが溶けるように重なる。
時間と共に変る白ワインが特に印象的だ |
ねっとりとしたサーモンに向うべく白ワインはJ.M ボワイヨのピュリニイ・モンラシエ2003を。樽香の効いたやや強めの味わいは卵のねっとり感にするりと染み入る。時間と共に香りは穏やかになるものの、味わいはどんどん広がりを見せていく。この分だと食後酒として楽しむのも面白いかも知れない。
さて、クライマックスのメイン料理はいかに。