フランス料理
年々生産量が減っているだけに幻の食材となる可能性もある

世界三大珍味

世界三大珍味と言えば、フォアグラ、トリュフ、そしてキャビアだ。昔はどれも希少かつ高価でなかなか味わう機会がなかったものだが、この数年で3珍味を取り巻く環境も大きく変わってきた。

まずはフォアグラ。週に2回フランスはもとよりヨーロッパ各国より空輸で届くようになり、価格も手ごろな値段に落ち着いている。もちろん同じフォアグラでも品質により価格が大きく異なるが、そこそこの品質のフォアグラを2000円前後でソテーを楽しむことができる時代だ。人工的に生産することができるので、供給は常に安定している商材なのである。

フランス料理
やや薄い色合いのオセトラ
トリュフは西洋松茸とも言われる自然の産物で、天候の影響を極めて受けやすい食材の一つ。豚の嗅覚をもとに探し当てる昔ながらの手法は有名だ。黒いダイヤモンドと言われるが、高品質なものはキロ数十万円にものぼる。近年は中国産のトリュフも出回る時代ではあるが、本場ペリゴール産のトリュフの香りは恐ろしく官能的で、自然の産物でここまで人間をエロティックにさせる香りを持つ食材はどこにもないだろう。

さて、最後にキャビア。

これまで、フォアグラやトリュフはともかく、キャビアに関しては全くの門外漢であった。知っていることと言えば、

「ベルーガが最高級品らしい」
「輸出が禁止されているらしい」
「高い」
「キャビアに似たものが出回っており、その違いがよくわからない」

といったところか。

今回キャビアについて記事を書こうかと思ったのはあるきっかけがあったから。幼馴染の女性弁護士が「お世話になった方にキャビアをたらふく食べさせたい、これ以上食べられないというくらい本物のキャビアをざくっと食べさせたい」という相談を受けたのだ。

そしてそれを実現するためにしばし奔走することになった。