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夏の夜にクールダウンできる一皿か |
ズワイ蟹とアボガドのコンソメゼリー寄せ
(1260円)開店以来変らぬ人気メニュの一つのようだ。冷たいトマトのクーリに浸されたアボガドに秘められたカレーの風味が暑さでぼやけた味覚を覚醒させる。ズワイ蟹はどこ?と探しても見当たらないのは残念だが、ちゃんとアボガドの中に隠されているのである。本音を言うともう少し欲しいところだ。
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サラダのボリュームもしっかり |
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瞬間燻製した石ガレイのカルパッチョ(1580円)」パルメザンチーズのチュイルがサラダに香りと味わいのを運び込む。石ガレイは短い燻製にすることにより食感にハリが出て面白く、皿の主役としてサラダ全体の美味しさを引き立てる。すんなりと完食できるのはドレッシングのさっぱりとした味付けのせいだろうか。
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フレンチの王道を往く伝統的な料理 |
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フランス産鴨のフォアグラと無花果のポワレ(2100円)」キャラメリゼした鴨の出汁をソースにした濃厚な味わいはまさに妥協なきフランス料理の世界が拡がる。ふんわりとしたフォアグラの味わいに言葉も出ない。非常にストレートな料理だ。
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付け合せのジャガイモも美味なのが嬉しい |
「イサキと剣先イカのポワレ(1370円~)」はポテトやハーブ野菜にオリーブとアンチョビのタプナード風味をつけた逸品。様々な食材を効率よく配置し、味覚と食感の楽しさを演出するのはシェフの得意技か。柔らかなイサキの味わいとイカのコリっとした感触が実に楽しい。
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和牛頬肉のブレゼと紅玉のキャラメリゼ(2100円)」伝統的フランス料理である牛頬肉の赤ワイン煮込の濃厚さに複雑味を加えたこの日の夜最高の一皿。やはりメインディッシュで感動できる料理でなくてはいけない。プルーンの赤ワイン煮は程よいアクセントとしてフルムダンベールソースと絡み合い、上品な甘みを皿全体に広げる。
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フルムダンベールの味わいがこの料理の決め手か |
「
巨峰のコンポートとホワイトチョコレートのムース」にはキャラメルのアイスクリームが添えられる。濃厚なメインディッシュの余韻を静かに引き継ぎ、食事のエンディングを彩る。
次のページでは、マダムのもう一つの顔を知りびっくり。。。