フレンチ/東京のビストロ

【移転】ビストロ クルル(梅が丘)~2007年夏~(4ページ目)

【移転】シェフとマダムが織り成す居心地のいい世界、クルル。深夜まで手の込んだ料理が楽しめます。ワインも自然派を中心に飲み応えのあるラインナップです。

嶋 啓祐

執筆者:嶋 啓祐

フレンチガイド

マダム花沢
マダムはご近所さんの人気者

マダムは漫画家

笑顔が実に可愛らしいマダムは漫画家でもある。詳細はご本人に聞いていただきたいが、メニューの表紙や店に飾られた作品を拝見する限り、非常に個性的なアーティストのようだ。「サービスはまだまだなんですよ~」と謙遜するが、ほんわかした雰囲気はこのレストランの居心地の良さを倍増させていることだけは間違いない。(ワインのコルクを素早く開けなくたっていいんですよ、マダム。)

ワイン
生産者の顔が見える飲み飽きないワイン達
何もかも手際よく早いだけがサービスではない。ゲストの顔を良く見て、水が欲しそうだなと思ったタイミングですーっと水が出る。言われる前にさり気ない気遣いで気持ちを察することが最高のサービスではないかと思うのだが読者の皆さんはいかがだろうか。

料理の魅力と同じくらい楽しめるのがワインリスト。これは梅が丘南口近くにあるリカーランドなかますと一緒に作り上げた「作品」だ。最高品質の自然派ワインが並び、値段も極めてリーズナブル。シャンパーニュはピノ・ムニエ主体で作り出すジョゼ・ミシェル(F8200円、H4410円)、その他ティエリー・ピュズラ、ピエール・フリック、レオン・バラルなど自然派の巨匠のワインが並ぶ。いわゆるビオワインとは一線を引き、あくまで昔ながらの手法で生産されたワインだ。ビオ特有の臭みというより葡萄本来が持つ爽やかさ、奥深さを感じられる逸品揃いと言える。

ワイン
表紙のイラストはマダムの作品だ
梅が丘は春ならば梅が有名だが、今は梅雨の季節。あ、よく見ると梅の雨。クルルは梅雨の雨も似合うといったらタイミングが良すぎるだろうか。

ランチをやめて平日はラストオーダーは深夜25時。終電でお帰りのビジネスマンがカウンターで楽しむ「お一人様定食」は平日限定、シェフお任せで前菜とメイン、コーヒーとパンがついて2630円。密かな人気だそうだ。

ご夫婦で織り成す心地よい空間、そしてボリュームあるちょい上の料理と自然派ワイン。梅が丘の夜はこれから静かに賑やかさを増すに違いない。

私はこのレストランが大好きである。

デザート
デザートメニューも必見だ
【移転】ビストロ クルル
世田谷区梅が丘1-21-2 2F さくらベーカーリーの上
地図
18:00~25:00(LO)
日休
全席禁煙


リカーランドなかますのホームページ

自然派ワインの輸入会社ラシーヌのホームページ
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。

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