カウンターの奥にはシェフ一人 |
開店3周年
2004年の7月に開店して3年、マダムとシェフの息ぴったりの楽しい料理と飲み飽きないワイン。料理は街場のビストロより「ちょい上」のメニューが並ぶ。仕込みに時間をかけ、一工夫凝らした料理が用意される。シェフの花沢氏は一人でできることはすべてしているようだ。以前はランチタイムもやっていたが最近になってクローズ。場所柄流行っていたようだが、夜のメニューを充実させることを優先しての英断だ。
オーナーシェフとしてランチとディナーを両方やるとなるとそれはたいへんだ。朝の仕込みは9時から始まり、片付ける間もなくディナーの仕込みに入る。ラストオーダーを21時半とするとそれから翌日の食材の発注やら何やらで仕事を終えるのは深夜に及ぶこともある。ランチをやめてその分深夜営業をやるとしても、仕込みは午後からで済み、時間的余裕は比べ物にならないほど良くなるのは言うまでもない。
調理中の花沢シェフ |
明るさにアクセントをつけたモダンに加え、マダムの書いた絵が飾られアットホームな雰囲気も同時に感じさせるインテリアだ。5席のカウンター前はお一人様、もしくはお二人の心地よい特等席かも知れない。きちんと整備されたキッチンの美しさを見ているだけでも飽きないのは不思議だ。
料理はアラカルト主体。前菜の価格帯は1500円前後、メインで2400円前後だが、二人でシェアしていただけることを考えるとお値打ち感がある。
さて、クルルの料理の世界を覗いてみよう。