フレンチ/東京のレストラン

ル・ジャルダン・ドゥ・ツイード(銀座)(2ページ目)

シャネルのビルの屋上がベージュ アラン・デュカス 東京に開放され、ル・ジャルダン・ドゥ・ツイードとして優雅な時を過ごすことが可能となった。

嶋 啓祐

執筆者:嶋 啓祐

フレンチガイド

シャネル
シャネルの洗練された雰囲気が漂う

天空の庭

「ル・ジャルダン・ドゥ・ツイード」、シンプルなデザインに緑の植え込みが映える。そこには天空を見上げる空間を形作られる。

シャネルのロゴ、モノトーンのエクステリア、そして緑の植え込み。そのシンプルな場所に銀座の風景と風が加わる。しかし、主役は着飾ったゲストそのものにある。いくら夜景が美しかろうが、銀座の主役はやはり「人」でしかない。ここではシャネルもベージュもゲストを引き立てるお洒落な脇役となる。

ランチの後はデザートやカフェを楽しめる空間として、ディナーの前のアペリティフのひと時として、ディナーの後のシガーや食後酒が楽しめる隠れ家として、使い勝手は十分だ。
フランス料理
野外の開放感のおかげか、いつもと違う酔い心地だ
シャンパーニュはローラン・ペリエ。銀座の風を感じつつ、爽やかな味わいが心地よい。昼はフレッシュに、夜はしっとりと感じるゴールドカラーの泡立ちが気持ちの高まりを押し上げる。


フランス料理
お好みでオリーブオイルを垂らすと味わいがより深くなる
フルーツを添えたガスパチョはこれまで経験したどのガスパチョより洗練されていて、余韻の長い味わいが特徴だ。味わいの濃さではなく、シンプルだが余韻の長さに特徴がある。付け合せのセロリもシャキッとした食感を運び、ビジュアル的な美しさと重なり合う。ダイニングマネージャーの石田博氏セレクトのマコンの白を合わせることにより、軽やかなマリアージュを楽しむことができる。

そして、スイーツはマカロンとマシュマロがサービスされる。湿度の高い日本ではマカロンのさくっとした食感を安定して作り出すことは困難ではある。が、そんなことを意識しなくても、とんでもなく五感を刺激するマカロンと大空の下で出会えたことは幸運だった。
フランス料理
デザートはいつも幸せな気分にさせてくれる
マシュマロのふんわりとした何ともいえない舌触りは、子供のころの味覚を思い出させる。マシュマロってこんなに美味しかっただろうか。。。

今や誰もが知るようになったマカロンと、日本でも馴染みの深いマシュマロの組み合わせに花を添えるのは前出のシャンパーニュ、ローラン・ペリエ。

マカロンの上品な甘みに寄り添うシャンパーニュのフレッシュな味わい。マカロンのふわっとした食感をやさしく流す心地よさ。ああ、銀座の空は私だけのもの!とまで気持ちが飛躍しそうになるほどの満足感に包まれる。

今は一年で最も日が長い季節。夕暮れを眺めながらのシャンパーニュは最高に違いない。
フランス料理
夜景を見ながら東京タワーというカクテルを楽しみたい
ル・ジャルダン・ドゥ・ツイード
ガスパチョ(1500円)
マカロン(1個500円)
マシュマロ(500円)

東京都中央区銀座3-5-3
シャネル銀座ビルディング10階(マロニエ通り沿い、ビルの側面に専用エレベーターあり。) 電話番号 03-5159-5500(問い合わせ・予約専用)


さて、階下のベージュ アラン・デュカス 東京ではグループアランデュカスの強みを活かし、この夏に興味深いイベントが開催される。

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