シャンパーニュ委員会日本支部という団体があることを皆さんはご存知だろうか?
よく結婚式でスペインのカヴァ(発泡酒)を持ったウェイターが「乾杯のシャンパンをお注ぎします」というようなことを聞くが、実はそれはあってはならないこと。シャンパーニュ地方以外で生産された発泡酒はすべて現地の名称かスパークリングワインと言わなくてはならない。ちなみにイタリアはスプマンテ、オーストラリアやカリフォルニアはスパークリングワインと呼ぶ。
「シャンパーニュ」という飲物は、フランスのシャンパーニュ地方で生産された発泡ワインのみを指す ことは実は以外に知られていない。原産地統制名称(AOC)というフランスの法律を守るべく、シャンパーニュ地方の文化的、歴史的財産であるこの名称を保護するために活動する組織、それがシャンパーニュ委員会(正式にはシャンパーニュ地方ワイン生産同業委員会 C.I.V.C)なのだ。世界10カ国に外国支局があり、日本も10年前から地道な活動を根強く続けており、定期的にセミナーやイベントが開催されている。
立ち上がりとしてはいつになく堅い話になってしまったが、これはたいへん重要なことである。