個人的ドラクエ

ドラクエ9の図
1人1人が違うからこそ、みんなで遊ぶと面白いんです。(イラスト 橋本モチチ
2009年7月11日に発売されたドラゴンクエスト9 星空の守り人(以下ドラクエ9)は、このパーソナルなゲームという話からすると、非常に象徴的な存在です。というのも今回のこのドラクエ9は、とてもパーソナルなドラクエになるように設計されているからです。

まず、キャラクターメイキングにかなり力を入れています。主人公はもちろんのこと、一緒に旅をする仲間も、自分で名前をつけて、性別を選び、職業を決め、顔や体格を決定することができます。それから、武器や防具。今回、非常にたくさんの武器や防具の種類が用意され、そしてアクセサリーを除く全ての装備にグラフィックが用意され、装備を変えるたびにキャラクターの外見が変わるようになっています。また、自分のプロフィールも設定することもできます。出身地、生年月日、職業など。

これらの要素が集合していくとどういうことが起こるか、みんながプレイしているドラクエのプレイヤーキャラクターがそれぞれ別のキャラクターになることを意味します。非常にパーソナルなドラクエができあがる、というわけです。このパーソナルなドラクエを使って、すれ違い通信をしてプロフィールを交換しあったり、マルチプレイをして友達と装備を見せ合ったりして遊んでもらおう、というわけです。

ゲームがパーソナルなもの、個人的なものになっていくと言うと、ともすれば何か閉鎖的な、他者との関わりの無いものになっていくというようなイメージもあるかもしれませんが、実は逆で、パーソナルなものになればなるほど、それはコミュニケーションツールとして活用できるものになっていきます。

今、ゲームだけでなく、あらゆる情報が個人に寄り添い、パーソナルなものへと変化しつつあります。ニュース1つ見るのでも、昔はテレビや新聞で皆同じニュースを見ていましたが、今ではインターネットなどを活用して自分が特に知りたいニュースを選んで見る事ができます。そういった社会の流れの中で、ゲームも誰が遊んでも同じゲームだけではなく、ユーザー個人とゲームとが密接に関わり、そこからたくさんの人とのコミュニケーションを生んでいくようなゲームが増えつつあるように感じます。

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