Xbox 360は、パーソナルなゲームハード?

オンラインプレイの図
Xbox Liveはユーザーの情報をゲーマータグに蓄積していき、それを使って他のユーザーとコミュニケーションをとれるような仕組みになっています。フレンドが何のゲームをやっているか分かれば、対戦や協力プレイにも誘いやすいですよね
据え置きハードは今でも、物としての存在は携帯ゲームハードのように個人所有するような形にはあまりなっていません。しかし、その中身はパーソナルな使われ方を想定した設計になっています。今ある主な据え置きハードのうち、早い段階からそういった方向を意識した展開をしていたのはXbox 360です。

Xbox 360のオンラインサービスXbox Liveでは、はじめる時にゲーマータグと呼ばれる名前を登録します。この名前は、先に誰かが登録した同じ名前を登録することができません。つまり、Xbox Liveでは世界中のユーザーが全て固有の名前で管理されていることになります。

この固有の名前に対して、ユーザーのプロフィールや、Xbox 360で遊ぶあらゆるゲームデータが管理されます。どのゲームタイトルを遊んだかはもちろん、どのくらい遊びこまれているかまで、記録が残ります。Xbox 360の試みは、後発であるPLAYSTATION3(以下PS3)でも追随されていて、アバターがあったり、どんなゲームをどのくらいやりこんだのかといった情報が蓄積される仕組みになっています。

こういったパーソナルなデータを蓄積することによって、オンラインに接続した時、色んな人とコミュニケーションを取るツールにしていく、という方向性が今の据え置きゲームハードにはあるわけです。

もっとパーソナルなデータを扱おうとしているWii

WiiFitの図
Wiiは家族に敵を作らないハードを目指し、また、ゲーム体験を通して家族のコミュニケーションが深まるソフトを用意しています。その為に、家族1人1人のパーソナルなデータを入力させています
Wiiというハードは、リモコンというコントローラーの形態で、あらゆるハードと隔絶した非常に異質なハードでした。今までのゲームの歴史を1回綺麗にリセットしてしまうような存在です。そして、パーソナルなゲームという観点から見ても、やはりWiiは異質です。

WiiはXbox 360やPS3のようにユーザー個々人のプレイデータを管理してオンラインで登録した情報と結びつけ、ユーザー間でやりとりする、というような方向性に対して、Wiiは非常に慎重です。しかし、全く別の方向性、角度からパーソナルなデータにアクセスしています。

Wiiで大ヒットしたゲームと言えば、まずWiiスポーツですが、その次に来るのは、そう、WiiFitですね。WiiFitは健康を題材にしたゲームで、バランスWiiボードという体重計型コントローラーを使ってフィットネスを行うことができるというものですが、このバランスWiiボードの存在によって、Wiiは体重という極めて個人的な情報をゲームに入力してもらうことに成功しています。また、任天堂はWii Vitality Sensorという新しい周辺機器も発表しています。これは、脈拍などの身体的な信号をキャッチするものだと言います。

オンラインでのパーソナルな情報のやり取りには慎重ですが、家族内においては、体重や、脈拍など、デリケートかつ完全に個人に依存したデータを入力してもらい、今までに無い、ゲームを使った家族内コミュニケーションを図ろうとしているのが、Wiiの持っている方向性の1つです。

ゲームハードが、誰の持っているものも同じものではなく、その人の個性が反映されたものになるように設計されていったり、ゲームソフトが、プレイヤーの持つ情報を反映して進んでいったりと、ゲームの世界は、パーソナルな情報を取り込むようになってきました。最後に、そういった形で進んでいくと、どんなゲームが今後増えることが予想されるのか、考えてみましょう。