PS3って売れてるの?
磐石と思われていたPS3でしたが、誰もが予想しない展開になっているのです |
しかし、2006年11月11日にPS3が発売され数ヶ月がたった現在、状況は全く異なっています。早くも販売台数200万を突破しているWiiに押され、倍以上の差がつけられているのです。日本でこそXbox360が全くシェアを取れていないので、2番手につけてはいますが、全世界的に見れば1年早く発売されたXbox360には当然及びません。つまりPS3のシェアはトップどころかXbox360、Wiiの両方におくれを取っている格好なのです。
圧倒的に高かった前評判、そしてニュースにもなった発売当日の行列、それがどうして他機種よりも売れていないのでしょうか。PS3発売から現在までの経緯のまとめと、現状の分析についてお話してみたいと思います。
出荷不足による致命的なチャンスロス
PS3発売日の業鉄では、あまりの混雑に警察まで出動する地域もあったほどです。 |
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それは、圧倒的な出荷不足によるものです。PS3の出荷台数は約10万台。これはPSPの約半分、Wiiの約4分の1と言う数字です。PS3に搭載されているBlu-rayDiscドライブの生産が遅れたことが原因で、このような非常に少量の出荷になってしまいました。
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ここでPS3は致命的とも言えるチャンスロス、つまり機会損失をおかしてしまいます。発売当日、世間の注目度が一気に高まり、テレビなどのマスメディアも報道するその時に肝心の商品が全く足りていないのですから。商品があればこの時点で20万台でも、30万台でも、PS2の実績を考えればあるいはもっと多くの数でも売れた可能性はあります。しかしPS3は、どんな商品にも1回しかない、この発売日という商機を逃してしまったのです。
発売日に商品が足りなかったPS3。勢いがつかないまま、次の困難が待ち構えていました。