シドニーハーバーブリッジの真ん中を走り抜ける
まるで凱旋門のようなシドニーハーバーブリッジの支柱の間を行く |
シドニーハーバーブリッジを支える両岸の巨大なパイロン(支柱塔)、無骨な鉄骨のモニュメントに圧倒されます。この橋には車も鉄道も通っており、通常歩行者が歩けるのは下流側の歩道だけ。それが、この日は橋の真ん真ん中をゆうゆうと走ってもいいし歩いてもいいということで、東京マラソンで言えば銀座中央通りの真ん中を走れるのにも似た快感があります。
シドニー観光のハイライトが連続
ハーバーブリッジ上からの景色は格別 |
ブルーラインを踏んでオリンピック選手気分
緑豊かなセンティアルパークに入っていく |
9.5kmでムーアパークの入口。ここから東京ドームの約47倍という広さがある大公園センテニアルパークランドへ。再びムーアパークの入口に戻りますがこの間かなり紆余曲折します。折り返しもたびたびですが、どうも距離を稼ぐためのようですね。ランナーとしては、あまり曲がりくねっているのも困りますが、仲間と参加しているなら折り返しが多いのは結構なこと。また緑陰や芝生、水辺を走れるのも癒されますし、コースに変化がついて悪くありません。
シドニーオリンピックのコースにもなっており、公園内にはまだマラソンコースを示すブルーラインが残っていました。
再び公園を出るところが24km過ぎで、この先も已然としてアップダウンが続くこともあり、ここからがランナーとしては「いよいよマラソン開始」というところでしょう。
勝負や記録よりランニングを楽しむオージー流
コース前半を走っていて気がついたことがあります。それはオーストラリア人ランナーについてなのですが、ハーフぐらいまでやたらにおしゃべりしながら走っているランナーが多いんです。私は3時間15分完走のペースで走っていましたから、それでおしゃべりしながら走れるということは、シリアスに走れば3時間少々ぐらいで走れる走力の持ち主たちと思うのですが、そんなタイムのことなど無頓着なんですね。「気分のいい日に気分のいいコースをおしゃべりしながら走れりゃ最高さ」といった趣でランニングを楽しんでいるというように見受けました。朝のジョギング風景などを見ていると、力走しているランナーが多いのに驚かされましたが、一方レースでは楽しんでいるという、彼らの練習時とレース時の走る意識が、私からは逆のように見えてとても興味深かったです。