ジョギング・マラソン/ジョギング・マラソン関連情報

ランニングラボで体と走りの能力、全解剖!(2ページ目)

ランニングをもっと速く長く美しく走るには、弱点の補強が一番。その弱点を科学的に検査してくれるのがアシックスが運営するランニングラボ。大学の研究室のようなシステムで、体と走りを解析してみては。

谷中 博史

執筆者:谷中 博史

ジョギング・マラソンガイド

まず、詳細なヒアリングから始まる

体脂肪計で体重と体脂肪を計測
体脂肪計で体重と体脂肪を計測
足の筋肉や動きを観察しやすいようにタイツを穿き込んで、最初にカウンセリング。どのような検査が何のために行われるのか丁寧な説明と、日常の練習、レースの記録などについて詳細なヒアリングがありました。悪いことをしているわけではないので、緊張することはないんですが、次第にこちらも真剣になってきます。

「次のレースの予想タイムはどのくらいで?」と聞かれ、実際に考えているよりも数分ほど見栄を張って、「3時間12分くらいかなと思っているんですが」と答えると、シニアコンサルタント草山次郎さんの顔を、かすかな疑いがさっとよぎったような気がしましたが、さて。

まず、身長、体重、体脂肪率の測定。体脂肪率13%台、身長も春の健康診断から縮んでいないので一安心。BMIは20台ですから市民ランナーとしては上出来の体型でしょう、と陰ながら自画自賛。

下腿の振り上げ、振り下げで脚力検査

等速性筋力測定器で脚力を測定。顔を紅潮させて頑張る
等速性筋力測定器で脚力を測定。顔を紅潮させて頑張る
次に下腿を振り上げ、振り下ろす脚力測定。ジムにあるレッグエクステンションなどに似ています。が、まったく機能は異なっている等速性筋力測定器というもので、一気に下腿の振り上げや振り下げを行い、そのときのパワーを測定します。

「声を出してもいいので、精一杯頑張ってください」の励ましによっしゃーとばかり込める満身のパワー。振り上げは、右脚は最高レベルの10には及ばないものの9ということで、まずまず納得。左脚は過去に半月板損傷を手術したり座骨神経痛を患ったりで自信がなかったのですが、案の定、右にくらべて1割ほどの低パワーでした。これだけでも今後のトレーニング課題が見えたな、と納得。ところがこれだけではなかったんですね、課題が。

今後の強化すべき課題が見つかる

振り下げ時のパワーが、振り上げにくらべて左右とも低すぎる結果が出ました。実にバランスが悪い、もったいない筋力の付き方をしているということになります。おそらく富士登山競走に向けた、登りのトレーニングに偏重していたせいではないかと思われますが、これでは前に脚が上がるものの体を前に推進しません。フォームもおかしくなるはずです。

柔軟性のバランスも、程度もくっきり

「かかとがお尻につきませんねー」
「かかとがお尻につきませんねー」
膝がマットにつくものらしいですが…
膝がマットにつくものらしいですが…
いよいよ構造的欠陥がぼろぼろと出てきそうな事態に。次はマットに横たわり、脚のアライアメント(骨の配列角度)のさまざまな角度を測定。体の柔軟性の測定となると、二人のインストラクターがそろって驚きの声、「すっごーく硬いですね」。自慢じゃないけど、自分でも常日頃柔軟性は劣ると思っているのですが、これほど人を感動させるとは。

ガイド:「ラボ始まって以来ですか?」
スタッフ:「いや、それほどではないですが」
ガイド:「5本の指に入ります?」
スタッフ:「えー」

かなり珍しいようです。

3D測定機で足型検査、最適シューズがわかる

等速性筋力測定器で脚力を測定。顔を紅潮させて頑張る
等速性筋力測定器で脚力を測定。顔を紅潮させて頑張る
測定結果はグラフ、図、3Dイラスト化される
測定結果はグラフ、図、3Dイラスト化される
次に3D測定機で足型を測定。シューズ選びに体験されたことがある読者も多いと思いますが、長さや幅だけでなくアーチや甲高などもくっきりと、標準型に対してどの程度差異があるのか簡単にわかります。ガイドの場合、左右の脚の長さが4mmほど異なるほかは、まずまず標準的といっていい足。
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