12時間完走を目標にスタート
見るからに激しいアップダウン。高低図でしっかりとレースプランをたてる |
支度や持ち物ペース設定などの準備は主としてネットから収集し、大会本部から送られたコース図と高低図でイメージを作り、目標を12時間の完走、下りと平地のペースを6分/kmと設定しました。
土地勘のない遠地の大会となると宿泊が必至で交通ともども手配がひと仕事ですが、奥熊野では事務局が親切に対応してくれたとのこと、だいぶ助かったようです。ただ、自分で目ざまし時計の設定を間違えて、起床したのが迎えのバスのスタート5分前、大慌てでバスに飛び乗ったとか。大会前日もぐっすり眠れたということでしょう。
αゲルの前後装着シューズで衝撃対策
ウエアは、半そでTシャツにショートパンツ。途中で穿き替えるつもりで準備はしたが、途中で着替えるのがかったるくなり、最後までそのまま走ったとのこと。シューズは衝撃の少ない靴を探した結果、αゲルがカカトだけでなく足掌部にもついているタイプのアシックス製ジョギングシューズを選択。着地時の衝撃を相当和らげたような気がしたとのこと。サイズはやや大きめにしています。
70km過ぎて自分の体でないような……
エイドはコース中29カ所にある。ボランティアの数の方が参加者より多いとか |
45kmから70kmにかけて2度のアップダウン。70%までは余裕をもっておくといいといっても、その手前にこの難所があっては、ランナーは精力を搾り取られてしまうでしょう。
「さすがにこの2回の上りは相当にペースが落ちました。70km過ぎはもっとも辛くて、体全体の感覚もなくなった感じで……。自分の体が自分の体でないような。でも、リタイアは考えなかったですね。エイドで休憩しつつも体が動く限りは行こうとがんばりました」
つらい時に慰めてくれたのは、エイドでの補給と、行く手に広がる奥熊野の川と山、棚田、空。エイドは合計29か所に及び食べ物も飲み物も十分、一番つらい70kmではソバもあったとのこと。
「運営者がランナーだからランナーの気持ちをわかってくれているのがとてもありがたかったです」