ジョギング・マラソン/東京マラソン徹底解説&レポート

東京マラソン 初マラソン完走のコツ(2ページ目)

東京マラソンが初マラソンというランナーもたくさんいそうです。フルマラソンとなると10km、ハーフのレースでは体験できないいろいろな初体験がたくさんあらわれます。この記事を参考に準備を整えてください。

谷中 博史

執筆者:谷中 博史

ジョギング・マラソンガイド

天候の変化を予想し、備える

今年はどんな天気に?
今年は青梅が雪で中止。東京マラソンは晴れて欲しいですが、さてどうなるか
次に時間が長いために大きく変化する可能性があるのが天気です。前回の東京マラソンでもスタート時は雨でトップグループがゴールしてもまだ降っていましたが、4時間を過ぎる頃から次第に小雨になり、6時間を過ぎると薄日さえ差すようになりました。特に2~3月の移動性低気圧の動きは速く、短時間のうちに劇的に天候が変わることがあります。

天気図が読めるようになるには経験がいると思いますが、とりあえず、前々日あたりから天気予報と実際の天候を比べ、予報通りに一致して天候が推移しているなら当日の予報(局地の詳細な予報)を信用、もしズレていたら、そのズレから予想される当日の予報と発表される予報の間で当日の天気は定まらないと考えます。この場合は、いろいろなケースを想定してウエア対策を立てておかなければなりません。

2月に太平用沿岸を低気圧が移動すると、その一帯が雪になる可能性が高まります。2008年青梅マラソンの中止も、昨年の東京マラソン当日の天候もすべてそれです。太平洋岸のどのあたりを通過するのかに注意です。

体が温まっても防寒グッズは捨てない

予報で注意すべきは、スタート時と予想ゴール時の天候です。「降ったり止んだりしその後回復」という予報のとき、スタート時は雨だったのでビニールの雨避けを被って走りだしたが、中盤で雨が止み暑くなって来たのでビニールを捨てて走っていたらまた降りだし、体が冷えて参った、なんていうことがあります。

初心者の場合は、30kmを過ぎると体が動かなくなってきて冷えるということがあります。一時的に暑くなっても、防寒グッズは脱いでも捨てずに走ってください。再び冷えます。

エリートランナーでも、体が温まって途中で手袋を捨てたところが、その後天気が悪化、手が冷えて腕は振れない、満足に給水コップもつかめないというシーンを見たことがあります。

手袋の上からポリエチレン手袋

同じ手袋でハーフまでは寒さに耐えられても、フルマラソンでは冷たくてしかたがないこともあります。特に前回の東京マラソンのように否応なく雨で手袋が濡れるとたまりません。

この対策として私の友人は、水仕事などに使う薄いポリエチレンの透明手袋を防寒手袋の上からすることで予防したとのことです。私も河口湖マラソンで試してみましたが、手で汗を拭けないとか、コップをつかむのにやや滑ることがあるものの、まったく冷たくなく、また濡れを防ぐために給水所のたびに手袋を外す手間もなくなって便利でした。これはおすすめです。

暑くなりそうなときはキャップを用意

時間が経てば日差しの強さ、角度も変わります。スタート時は太陽の位置が低くそんなに日差しを感じなくても、昼近くなると太陽が上がり日陰も少なくなって日差しの強さを感じるようになります。

東京マラソンの場合は、浅草から日本橋に戻るときに正面から強い日差しを浴びるランナーが多くなるでしょう。ちょうど疲労が強くなっているところで強烈な日差しを浴びると、発汗が増してさらに疲労を増します。はじめのうちは不用だと思ってもキャップを被ったり、サングラスの着用をおすすめします。

長丁場なのでトイレは我慢しない

時間が長いために体調の変化もハーフとは異なります。

一つはトイレです。10kmならず~っと我慢できるかもしれません。ハーフなら残り5kmぐらいまで来ていればなんとか我慢できるかもしれません。しかし、フルマラソンはそこからさらに20km以上あります。

我慢していてはフォームも伸びやかになりません。最後の最後まで我慢するよりも、いいかげんで早めにトイレを済ませてしまいましょう。どこにトイレがあるのか、あらかじめコースマップを見て頭に入れておきましょう。
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