RT902mf
RT902 マーキュリー/フラッシュオレンジ
RT902rs
RT902 レッド/シルバー
東京マラソンをきっかけにフルマラソン完走を目指してランニングを始めた人がたくさんいます。今年の春から始めていれば、そろそろ10km程度の大会に出場してレースを経験してもいい頃です。中には東京マラソンの前に、ホノルルマラソンやNAHAマラソンでフルマラソンに挑戦する方もいるかもしれません。そうした「結構走れるようになったけどレースは初心者」という読者のために、ランニングシューズメーカー各社が推奨するシューズを微に入り細にわたってご紹介します。

今回紹介する一連のシューズは、初心者にとっては10km~ハーフマラソンのレース用、中級者にとってはスピードトレーニング~フルマラソンレース向きというカテゴリーに入ります。


ニューバランスRT902ずば抜けた通気性のアッパー

ヒール部
安定感を感じるヒール部のクッション
アッパーのメッシュ
インナーソールのオレンジがすっかり透けて見えるほど通気性に富むアッパー
第1回目にご紹介するのは、「レース トレーナー」というレース、トレーニング兼用向けニューバランスのRT902。LC-Lockという新機能を搭載したニューバランスの自信作です。

まず外観を見てみましょう。特にレースシューズにしては、ヒール部分のグラマーなボリュームが印象的です。しかし、手に取ってみると見た目よりもずっと軽いのに驚きます。

トゥーはしっかりとガードされ、クロスカントリートレーニングにも良さそうです。親指、小指が当たる部分はメッシュでフィット性をよくし靴ずれを予防します。甲部分のメッシュは生地の目が粗く、ソールの色が透けてよくわかるほどで、通気性は抜群です。実際に履いてみても甲の部分が涼しく感じられるほどです。

他のシューズでここまで透けて見えるモデルは、ちょっと見あたりません。それは一般に内張には編み目の細かい地を使用しているからですが、RT902はインナーにもアウターと同じメッシュ生地を使用しており、よく透けて見えるというわけです。細かい編み目の生地に比べてざらつきがあり、靴擦れを心配したのですが、フルマラソンの試走に履いてみてそのような心配は全くありませんでした。

もうひとつ外観を見て、他のシューズと異なる外観があります。それは、一般のモデルではフィット性を高めるため、アーチサイドからシューホールにかけて、伸縮の少ないテープを縫いつけています。最も特徴的なのはアディダスのトリプルラインでしょう。RT902にはその役割を果たすテープが見あたらないのです。それでは、その機能をRT902ではどのように解決しようとしたのでしょうか。

LC-Lockで足をソールにピタっ

LC-Lock外側部
LC-Lockのテープ(足の外側部)
LC-Lock内側部
LC-Lockのテープ(足の内側部)
LC-Lock説明図
LC-Lock説明図(提供:ニューバランスジャパン)
その機能は、シューズの内部を覗くとわかります。両サイドに「∧」型の白いテープがついていますが、このベルト「LC-Lock」が問題を解決しています。

アッパー部をソール部に押しつけるのではなく、サポートテープによって足とソールを密着させ、横ぶれの軽減、内側への倒れ込みの抑制に加え、足のねじれをを未然に防いで傷害予防にも効果を発揮するとメーカーは発表しています。

確かに、コーナー、下り坂などでのシューズ内部の足のズレを防ぎ、安定した着地に寄与しているようです。