「人生はマラソン」。生きていて良かったと言える人生を
「自分に負けちゃいけない、生きていれば必ず逆転があるぞと自分に言い聞かせながら走ってますね」とムネオ先生から熱きメッセージ |
ムネオ先生:時間がなくてね。週2、3回スポーツジムに行ってランニングマシンを使い5kmぐらい走ってますね。
ガイド:以前に比べて健康状態はいかがですか?
ムネオ先生:胃がないもんですからね。ジョギングすることによって消化がいいんです。運動不足になると便秘になっちゃう。体は正直ですね。運動するということは大事ですね。
ガイド:色々な面で役立っていると言うことですね。今後のランニングではどのような目標を?
ムネオ先生:私はまた、おきなわマラソンに出てみたいと思ってますね。来年が還暦なんですよ。だから還暦記念におきなわを走ってみたいと思ってます。
ガイド:それは沖縄の人たちも楽しみにするでしょう。しかし、おきなわマラソンは東京マラソンと日程がぶつかりそうですよ。
ムネオ先生:はあ、そうですか……(と言いつつ立ち上がってカレンダーをめくる)。NAHAマラソンはどうですか?
ガイド:12月第1日曜(2007年は12月2日開催、申込締切9月28日)ですから大丈夫ですよ。
ムネオ先生:それじゃ今から予定しておかんといかんかな……(と早速手帳を取り出してメモ)。東京マラソンもエントリーの申し込みをしたところなんですよね。当たるかな。
ガイド:議員バッヂに物を言わせて出場するのではなくて、一般申し込みするというのは当然ですけどいいですね。だいぶ倍率が高そうですが当たるといいですね。
ムネオ先生:今年の東京マラソンは10年ぶりのフルマラソンだったんです。スタートの時、スターターの台に河野洋平衆院議長(日本陸連会長)と石原慎太郎都知事が立っていましたね。ぼくがね、その下を通るとき「行ってきま~す」と言ったら、石原知事が「鈴木君、本当に走るのか!」なんて言って驚いていましたね。
ガイド:やっぱり寒かったですか?
東京シティマラソンでの一コマ |
ガイド:胃を取っているとたくさん食べておかれないでしょう。栄養補給はどうなさいました?
ムネオ先生:走っている間は水とスポーツドリンクを取るだけですね。バナナも何もとりませんね。走る2時間前に朝飯をとるだけですよ。
ガイド:よく完走できましたね。では、おしまいに読者にメッセージをお願いします。
ムネオ先生:やっぱり人生っていうのはね、自分の計算通りにはいきませんからね、失望もあれば、挫折もありますからね。その中で人生を生きて良かったと、こう思えればいいですね。
私はマラソンをしながらいつも思っていることはね、はじめは気分が昂揚して、「さあ、走るぞ」と思う。しかし20kmを過ぎる、30kmを過ぎるとね、何でレースに出たんだろうかと自問自答するくらい厳しい。それがやっぱり人生だと思ってますね。
雨の日、晴れの日、曇る日ね、また嵐もある。そういう意味で私はマラソンは人生を体現していると思います。ただ自分に負けちゃいけない、生きていればいいことがあるぞ、生きていれば必ず逆転があるぞと自分に言い聞かせながら走ってますね。
ガイド:先生の場合、実にいろいろなことがありましたからね。実感があります。
ムネオ先生:天国と地獄を見てますからね。6・7年前には日本の一番になれるぞと、間違いなく2・3番にはなれるぞと言われていたんですから。それが国策捜査、権力闘争で排除される。みんな、「鈴木は終わった」と思っているものね。それでも神様がいて、カムバックできたんですから。それを思うとね、やっぱり人生は生きていくことが大事です。マラソンは人生だと思ってね。
鈴木氏がマラソンを頑張れるのは、人生の逆境に強い性格からきているのかもしれません。しかしもはやムネオ先生は、人生においてもマラソンにおいても「逆境の達人」に到達しているように思えます。「生きていくことが大事だよと」とムネオ先生は走る姿で逆境にくじけそうな人々を応援しているのです。
[鈴木宗男氏のプロフィール]
1948年、北海道生まれ。拓殖大学卒業。衆議院議員・中川一郎の秘書としてスタートし、83年に衆議院議員に初当選。防衛政務次官、外務政務次官、衆議院議院運営委員長、国務大臣北海道・沖縄開発庁長官、内閣官房副長官、自由民主党副幹事長、同総務局長などを歴任。2002年、外務省をめぐる疑惑事件に巻き込まれて自民党を離党。同年斡旋収賄容疑で逮捕され、翌年保釈。2005年9月の衆議院議員選挙に際し、新党「大地」を旗揚げして復活を果たす。
<関連リンク>
ムネオが走る! 鈴木宗男の横顔
北方領土ノサップ岬マラソン大会
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