ジョギング・マラソン/東京マラソン徹底解説&レポート

東京マラソンへの道6 通勤ランに四苦八苦

体重減グラフが平坦になってしまったN氏。練習不足を通勤ランで補おうと、酷暑の昼下がり会社へ向かったが…。でも旅先でも走ろうというのはいい心がけ。練習になるだけでなく、新鮮な旅の風景が見えてきます。

谷中 博史

執筆者:谷中 博史

ジョギング・マラソンガイド

暑さの新記録続出、40度越えが続く日本列島ですが、北海道には秋雨前線が南下してさしかかってきたとのことですから、この大あぐらをかいている太平洋高気圧も徐々に引っ込むでしょう。とはいうものの、やっぱり暑い夏の日、皆さんはどんな具合に練習してますか?ニュースでは、ジョガーが熱中症でお亡くなりになったなんていう報道もありました。そんな暑さの中、来年の東京マラソン4時間半完走を目指すN氏はいかなる日常を……。

体重減がストップ。もしかしてプラトー?

体脂肪計
同じ一定の条件で計測すれば、運動不足や食事の摂取カロリー状態がたちどころに数値となって現れる。この数値はガイドの夕刻の計測値。朝になると体脂肪率14%くらいに
ガイド:6~7月にあまり走れなくて、カラダについた脂肪を落とそうと1週間ほど毎日15~20km走っていたら、見事に体重計の数値は戻りました。正直なもんですね。Nさんはどうしてますか?

N氏:……。それにしても痩せないんですよ。体重は81.5~82キロの間をいったりきたり。けっこう動いているつもりなのにトンと落ちなくなりました。断食でもするしかないですかね? 体脂肪率17.8~18.8の間をいったりきたり。いまいち信用できないです。

体重の下降グラフイメージ
体重の下降の様子をグラフイメージにするとこんな具合。はじめのうちはどんどん低下するが、プラトー(平坦)期があり、次第に下降が緩やかになる
ガイド:体重は一直線に落ちるということはないようですね。ホメオタシス(恒常性維持機能)が働くのではないかと言われますが、体重が一方的に減少を始めると、カラダが異常を感じて極力痩せないように恒常性を保とうとするようです。ある程度経つとカラダが安心するのか再び痩せはじめますが、これもしばらくすると再び痩せないプラトー期が現れるということを2、3度繰り返すようです。Nさんの場合やっている運動の量もたいしたことはないし、摂取エネルギーもそんなに減らしてないようですから、こんなものだと思って運動と食事の注意を続けてください。必ず成果が現れますよ。

N氏:プラトンですか? そういえば倫理の授業で学びましたよ。あのイデア論を展開した人ですよね? 谷中さん、難しいこと言いますね……。

ガイド:……。プラトーです。あの、小生が原稿を書くので、つまらないこと言うのやめてもらえますか?

N氏:ジョーダンですよ、冗談。こんなに暑いから、ちょっと涼しくしようとしただけです。

きちんと話しますと、たいしたことのない運動量なんですが、週末のランにもなかなか練習時間がとれないので、谷中さんもすすめていた通勤ランをしてみたんですよ。

ガイド:週末のランもダメですか?

N氏:どうしても嫁との生活タイミングが合わず。土日に走りに出ちゃうと、嫁は2人でいる時間が割かれるとちょっと嫌がるんですよ。

ガイド:道理で今年の夏は暑いと思った……。ランは愛を引き裂くか、あぁ。
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