ゴールの想定は2時間30分
歩く一番の原因は、筋肉痛で脚が体を支えきれなくなることにあるよう。対策としては、下半身を鍛えることと長距離の練習しかない |
ガイド:最初の5kmを過ぎてどんな感じでした?
N氏:それが、いつも走っているときと全然違って、周りに引っ張られちゃうんですよね。
ガイド:速いランナーに並んじゃったのかな?
N氏:いや、遅い方ですよ(確かにスタートまでのタイムロスが2分以上あったとのことなので、後方からスタートしたに違いない)。でも、いつも走っている時と違ってやけに疲れを感じて、いつもなら5kmぐらいじゃ「まだまだ」という感じなんだけど結構疲れを感じてました。
無謀な5km23分
ガイド:最初の5kmの通過は30分くらい?N氏:いや、25分位じゃなかったかな(それは、やっぱり出だしが速すぎです。スタートのロスを差し引くと23分くらいで走っていること。レースになると一般に出だしが速くなりがち。走り込んでいないと自分のペースを守れない)。ペースが速かったですよ。10kmで今回は結構きついなと思い出して、それが想定外でしたね(ガイドからすると想定通りではありますが……)。でも10kmはジャスト1時間です(ということは、最初の5kmが23分、次の5kmが30分と急激に落ち込んでいるということ。前途多難を予想させるに十分)。
ガイド:痛みは何kmぐらいから出てきました?
N氏:13・14kmぐらいですね。大腿筋などは大丈夫なんですが、足裏がすごく痛くなってきて、マメができちゃうんですよ。あと脚の付け根。いつも一緒の場所。これはサッカーをしていた学生の時からそうなんです。
ガイド:足底筋が痛むのは、ショックを和らげる役目を果たす足のアーチを保つ筋肉がまだ発達していないので、ショックを拡散してくれるフラットソールタイプのシューズを選ぶといいでしょう。足のマメは、指部分なら5本指ソックスを履くといいですよ。ただし、足の幅が広がるので、シューズを選ぶときに5本指ソックスを履いて選んでください。
ついに歩いてしまう
N氏:13kmぐらいでトイレに行って、そこでもっと遅い仲間に追いつかれちゃったんでペースを上げようとしたんですが、全然体が動かなくて「うわー、辛い……」という感じで。とうとう17・18kmではちょっと歩いちゃって。「あ~あ、歩いちゃった……」と思いながらその後は歩いたり走ったりで、ゴールは2時間45分。全然ダメでしたね。ガイド:(思わず微笑み)そうでしょ、そうでしょ。終わった後はどんな感じでした?
N氏:足は痛かったけど、フルマラソンの後に比べたら全然楽でした。
ガイド:筋肉痛は?
N氏:筋肉痛ありましたよ。それは太股でしたね。階段も上るのが辛いような。