下山店長
今回取材にご協力いただいたB&D川越店店長の下山さん。手にするのはミズノウェイブライダー10のレディスモデル。レディスモデルは木型が異なる
春です。「心も弾むスプリング」なんて寒々しいことを言わなくても、一歩外に出れば自然に体を動かしてみようかなという気持ちになります。

今回はそんな気持ちをさらにひと押しする、履けば思わず足が弾んで走りだしたくなってしまう、今シーズンのイチ押しシューズベスト5をご紹介しましょう。ランニング初心者向けの、カテゴリーで言うと「FUNRUN」を主たる目的としたシューズを選んでいただきましたが、ガイドの体験からすると、このタイプはベテランランナーのジョギング用や、故障のリハビリ中の方にもおすすめです。

お話をうかがったのは、ご自分でも年に1、2回はフルマラソンを走るという、スポーツショップ「B&D」川越店店長の下山敏郎さんです。製品の金額は、取材時のB&D店頭における実売価格(税込)です。

初心者のシューズ選び、どこを見る?

下山さん:各社から新製品が出ていますが、目的が同じとなるとどうしても似てきますね。その中で各社細部にもこだわって特徴を出そうとしています。全体的には、クッションが外見でわかるようになってきている傾向があります。安定性と重さは相反関係にあり、クッション性能と安定性をよくしようとすると多少重くなりますが、初心者の方は足部の力が弱いですから、故障を予防するために、多少重くなってもクッションと安定性が良いシューズを選びましょう。

ガイド:バランスがよいせいか、どれもそんなに重さを感じませんね。さすがにランニング専用に開発されたシューズです。ところで、最近女性ランナーが増えていますよね。レディス用のシューズが増えていますが、女性の場合に特に注意することはありますか?

下山さん:自分の足は○センチだとかたくなに決めていて、足を合わせて「あなたには24センチがいいですね」と言っても、「うっそー。私の足は23センチなんですから、23センチにします」と納得しないんですね。なんとか足は入るでしょうが、結局指先を傷めてしまいます。女性の場合は、レディス用だけではなく一般のモデルからも選べるので、男性より選択肢が広いというアドバンテージがあります。

ガイド:それはいいですね。女性は得だな……。とはいえ、せっかく種類豊富な中から選べるんだから、見栄もほどほどに。ところで私の足は幅広で、以前は合うシューズが少なくて困ってましたが、ワイドも増えているようですね。

下山さん:ワイドモデルも増えてますね。でも、全モデルに揃っているというわけではありません。デザインや型が気に入っても足が合わなくて選べなかったり、無理して履いて足を痛めるということもあります。その中で、ニューバランスは全モデルにEEEEサイズを用意しています。

それから、靴下にも注意を。おすすめしたいのは、足の指が地面を掴む感触がわかる5本指靴下。熱い路面を走るとできやすいマメの予防にもなります。ただし、普通の靴下より足幅が広がるので、シューズを選ぶときに5本指ソックスを履いて合わせること。試着用の5本指ソックスも用意してあります。

ガイド:水虫を「アスリーツフット」というくらいアスリートにとって水虫はつきものなんだけど、5本指ソックスは一番水虫ができやすい指の間の乾燥を保って水虫を予防してくれるんですよね。もちろん、すでに水虫の人にとっても治療におすすめ。気が付かないようなことも教えていただき、ありがとうございました。

読者の皆さん、やはり専門家のアドバイスには耳を傾けたほうがいいですよ。常に利用者に接しているスポーツショップのスタッフは、シューズ選びのプロ(中には新米さんもいるでしょうけど)。履きやすいシューズを選んであげることが直にお店の評判につながるだけに、商品知識はもちろん、ランナーが自分では気が付かない間違いなども指摘してくれます。雑誌や広告の情報、仲間の評価も重要情報ですが、ランナーは目的も体型・体力・足型がひとりひとりが違いますから、最後はあなたに一番合った靴を選ぶということが何よりも大事なことです。

次のページで、おすすめシューズベスト5の紹介をしていきます。